2020年9月19日土曜日

鳳凰山

南から薬師岳、観音岳、地蔵ヶ岳の鳳凰三山の鳳凰山です。正真正銘地元の山です。毎日とりあえず眺める山ですし、僕が住んでいる韮崎市の最高峰が観音岳です。そんな地元の山にテント泊実践の途上の方々と余裕をもって登るという今回でした。


いくつかあるルートの中でも、今回の南アルプス市夜叉神峠から登るものが一番楽に登れます。でも長いんです。急登は少ないものの長いルート。


夜叉神峠から南御室小屋を目指すルート。大崖頭山(おおがれあたまやま)から西に延びる尾根の初めのコルが杖立峠です。だいたい中間点。


苺平から辻山の東斜面をトラバースしている登山道を下ると南御室小屋。発祥は林業関係の小屋だったものが今は登山者の頼りになる心強い小屋です。


大降りにはならなかったものの、雨具を着ることなく登ったのですが、山の中の全てがウエットで湿っぽい日でした。寒暖差が広がってきてテントの結露対策が重要になる時期です。都内からあさイチでたつというアプローチだと、夜叉神峠から南御室で泊まるというのが無理ない計画です。バッチシのタープ張りだと思ったのですが、端っこの個室テントの位置が外側過ぎて結露に悩まされたという声に反省でした。

夜明けとともに行動開始。いちにち鳳凰を堪能するためです。写真は薬師小屋手前の砂払岳の岩場。コンパネでこんな整備がされていたのは有り難かったです。

観音岳に向かう稜線。鳳凰山のハイライトです。


渋いな~!こんなホウオウシャジン思わず応援したくなります。


特別な六地蔵に会って。


なんだか僕らのために咲き残っていてくれたと思っちゃうタカネビランジ。


地蔵ヶ岳間近に。


賽の河原


時間と実力を秤にかけながら一気に攻めることにしたオベリスクお中道巡り。

オベリスクの最後の岩峰部の裾を一周するお中道巡り。そんなときにガイドの存在価値があるのかな、なんて思います。オベリスク周辺にもたくさん咲いていたホウオウシャジンの紫。イワシャジンの高山型で鳳凰山でしか見ることが出来ない特別な花。


オベリスク付け根の石物。いつの時代かはわからないけど、僕らの登山は山仕事の人たちと、山への信仰があったことがベースが出来ているなんて思います。


真新しいトラロープの誘導はこの夏の設置だそうです。韮崎市観光課ご苦労様です。


鳳凰山の稜線のたくましいカラマツ。この稜線はこんなカラマツたちに会う山行だよっていうのも良いでしょう。たくさんのたくましいカラマツの古木。


ウラシマツツジ色づいてきました。


鳳凰山の王道の薬師岳と富士山のツーショット。


薬師小屋周辺んのナナカマドの実も色づいてきました。


盛んに咲いていた南御室小屋前のヤナギラン。


これこそ南アルプスの天然水。鳳凰山の稜線上の貴重な水です。小屋の存在と同等の、いやそれ以上価値のある水場です。南御室小屋の水場です。


2日目の夕食は山梨の郷土食といわれるほうとうと、僕の山食のルーツのひとつのジンギスカン。以外にウケたようです。


3日目の朝は撤収準備をまずは。ひっくり返して少しでも乾かしてです。


朝日を浴びながら特別な場所へ


良かった~!白根三山がばっちしでした。3日目にしてやっと望むことが出来た北岳たちでした。


小屋番さんが見送りにネイティブアメリカンの縦笛を吹いてくれました。素晴らしい音色でシラビソの森に響く音色にうっとり。


下山はじめてすぐの寄り道、展望狙いの辻山。


湧きあがった雲に邪魔されはしたけど、そこそこ楽しめた展望。


ずっと下り基調での下山ですが、堀切といわれるこの場所の下は要注意。小石が転がる急斜面です。最低鞍部まで行けば大丈夫。ちょっとした登り返しをこなせば夜叉神峠です。


夜叉神峠周辺にちょっとだけ咲いていたウメバチソウの大きさにビックリしました。


ガスが湧いて展望は終わっていた夜叉神峠。本当に鳳凰山を堪能したという山行でした。お疲れさまでした。



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