2020年9月26日土曜日

無名の沢

地形図が読めると言っても全てがわかるわけではありません。大まかな地形がわかるだけで、等高線がゆるいからといって平らでないことの方が多いです。あとは植生もおおまかにしかわかりません。下の地図でも広葉樹林と針葉樹林、そして荒地の地図記号が見えます。右端の主稜線のコル状の確認に行きました。登山道を北から行っても南から行ってもとても時間が掛かるので、林道から目的のコルに直接沢を行くことにしました。標高差は約250mだけです。ただ林道とコルの中間くらいにある岩崖の記号と等高線の先端のシャープさが気になりました。青線が顕著な沢地形です。


林道から見た沢の入り口。必ずあるであろう滝がどんなかなって気持ちでした。沢登りの準備として沢靴とロープは持ってました。沢靴がないと歩けません。


すぐに現れたえぐれた沢床。気候変動で雨の降り方が変わったことを表してると思います。


もう一度地図に戻ります。みどりが二俣。あかが最初の滝、あおが最後の二段の大滝といってもいいくらいの滝です。

みどりの二俣。左からの土砂の押出がすごくて本流という印象です。右の暗い森の中に目的の流れがあります。


あかの初めの滝を上から見下ろしました。F1で5ⅿといったところ。登れそうだったけど完全なシャワークライムになるので左から巻きました。


あおの大滝二段。下段が12m、上段が7mという目算。ちょっと難しい感じで右から巻きました。岩崖マークの東端が水の浸食で滝になっているのでした。岩崖は滝の右にも続いているわけで、このことは登山において迷ったときに沢に降りちゃダメ!っていう鉄則にも通じます。水が流れている滝だけがヤバいわけではなく、滝の横も岩壁になっているので容易に下れません。

岩崖マークを過ぎれば落ち着くという読みは、全くその通りになりました。

沢地形は右に曲がりながらさらに上の方に続いていましたが、左にひと登りで目的のコルなので沢から離れました。

目的のコル

大きなウメバチソウがたくさん咲いていました。

アップにしてみたらだいぶ年期が入ってました。あっという間に秋です。

山と高原地図にも水場として書かれている沢です。登山道のある稜線から5分の水場で、枯れることはないでしょう。


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