標高830mの奈良田周辺は紅葉まっさかり!
やっと着いた無人の大門沢小屋で食事を取っていると、みるみる雲が飛んでいって
現れた大唐松尾根に雪…その時はまだ稜線の雪の状態がわからなかった。
ここから大門沢コースの真骨頂、怒涛の登りが始まります。気を紛らわせるのに標高差100mをどのくらいでこなせるか?時計とにらめっこ。この日は大体、10分から15分の間でした。
集中して半袖で登っていたら知らぬ間に冬の世界!下山後風邪をひきました。
大門沢下降点にある鐘の向こうが農鳥岳。時間があったらピストンしようと考えていましたが、あまりの強風で、既に立っているのがやっとって感じ。いろいろ悩んで笹山に向けて南下することにしました。
この写真は風も写ってます。大門沢は広河内の支流で、広河内のテッペンだから広河内岳。盆地から見て農鳥の左に小さく尖って見える山です。
広河内から南はこう見えます。
なんだかクジラの背中のようですが、3㎞くらい続きます。
この中に大籠岳(大古森沢のテッペン)、白河内岳(白河内のテッペン)があります。細かいアップダウンの連続です。
実はかなり焦っていて、暗くなってからではどうしようもないのでと思いつつ、風を少しでも避ける場を広河内岳の下の
二重山稜に決定!
遠くに見えるのは塩見岳です。青いのはツエルトです。ストックと這松で何とか空間を作りましたが、朝には半分雪で埋まってました。風は避けられたのですが、結局吹き溜まりなので雪はどんどんたまります。
結局、風がやむことなく吹き続く中、出発。まずは大古森岳(大籠岳)。遠くには農鳥、北岳、八ツが見えます。
塩見岳側からずっと強風。石が飛んで来ないだけまだましか。
やっと、クジラの背中の端っこまで来ました。ここの下りのルートファインディングはとても難しかったです。
岩や這松の間をぬうジグザグルート。外すと大変で、吹きだまった這松に股までズボ!
ここ独特の目印にだいぶ慣れては来てました、小さなケルン、とても助かりました。こういうところは地図は通用しません。
地図は大まかな方向の確認のみで、基本、人の痕跡を見つける勘です。
思い出したのが、ホワイトアウトの黒百合平の天狗の庭。あそこも範囲は狭いけど大まかな方向性と後は勘です。
やっとここまで来ました。約二週間前にゲストとここに来たときはまだ冬は来ていませんでした。
あとは奈良田まで3時間くらいの下りだけです。
すぐ手前のなだらかなのが白河内岳です。
ガイド山行で笹山にテント泊の時はここまで足を延ばしてもいいかもしれないなぁ~。
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