2012年12月3日月曜日
大平山 韮崎の里山
大平山(おおびらさん)1117m 韮崎の折居という集落の西にある山です。
■ ‘甲斐国志’にも登場
国道20号を走ります。韮崎の町の町を過ぎると釜無川の向こうに、似たような山が続きます。山好きの方ならその上の地蔵ヶ岳のオベリスクばかり見ているのではないでしょうか?穴山橋を渡って、小武川を過ぎると今度は甲斐駒を中心とした大パノラマです。
しかし今回は鳳凰山の前山の話。目ぼしいピークには名前があります。西向、荒倉山、大平山、博打平、大日向、花ぶさ山、老別当、鈴嵐山、八頭山…
‘甲斐国志(かいこくし)’は、江戸時代の地誌。今から200年前に書かれたものです。国道から見える何の変哲もない前山は、ここでは御座石山というエリアで呼ばれています。その`甲斐国志´にも登場する大平山です。
折居の集落にあった道祖神からスタート
この日の目的は、読図のトレーニング。未体験のルートから大平山にアプローチ。
桐沢という沢、二俣を北沢に入る。北沢唯一の滝。南沢に登れる滝が連続しているのですが、砂防堰堤にずたずたにされてしまって遡行価値がなくなってしまったのがとても残念です。
両方の沢とも標高1000m位のところにある‘鷹ノ田(タカンタ)’という自然の池が源流です。春にはカタクリが咲いたり、ワサビがあったりします。
滝の右から大平山に向かうべく涸れ沢に入ったのですが、小さな滝がいくつかありました。こういうやつ、侮れません!
これは炭焼きの跡。里山は燃料の供給地帯でもありました。
この炭焼き窯のための作業道と思われる道に、馬頭観音。
冬枯れでとても明るい林です。地図読みにはもってこいです。
お昼は甲府ワンドラーの皆さんと一緒。
甲府ワンドラー・・・昭和9年創立のハイキングクラブ。今年で78周年、毎月1回のペースで山行を重ねてこられた会。この日は総勢20名で大平山登山。リーダーの方は2回下見をしたそうです。
うつ伏せになって枯葉に埋もれた石仏を発見。`安政´と読めるので、今から160年近く前のもの!
さっきの馬頭観音といい、この辺りは石仏が多い。豊かな山の恵みがあったのだと思います。
こっちは`文化´200年以上前!これも倒れていたので直しました。
下山は、ワンドラーの皆さんとご一緒させていただきました。
豊かな山は`山の神´の祠も立派です。
冬でも降雪直後以外はラッセルということもないので、広葉樹の葉が落ちた春まではオリジナルの山登りが楽しめるエリアです。夏は、意外と熊が多いのと、ヒルがいるのでお勧めしません。
このエリアでやる地図読み講習会はこちら どうぞみなさんふるってご参加ください!
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