2013年3月13日水曜日

信越トレイル 袴岳

 
信越トレイルは、長野と新潟の県境であす。斑尾山を含起点に、関田(せきだ)山脈のほぼ尾根沿いを縦走する総延長約80kmのロングトレイル(長距離自然道)です。日本海から約30kmに位置する関田山脈は、標高1,000m程度にもかかわらず積雪が5メートルを超える豪雪地帯で、ブナの森をはじめとする豊かな自然や、文化・歴史が色濃く残る里山です。

 上信越自動車道 妙高山

夜明け前に家を出ました。集合場所の信越高原まで小諸を通って3時間ぐらい。
夜が明けるとともに大パノラマが広がりました。佐久からは浅間山、上田あたりからは北アルプス、穂高も槍も鹿島槍、白馬、みんな見えます。
更埴ジャンクションを過ぎると戸隠、高妻、飯綱、黒姫、妙高、志賀高原の山々、素晴らしい展望です。



登山口の峠を目指します。
この時期普通に5mは積ると言われています。ここのところはあまり降ってなく、雨が降ったそうです。



所属するガイド協会の「ネイチャースキーで行く信越高原」という研修です。
テレマークスキーはカカトを固定しない金具と専用のブーツを特徴としたスキー用具。スキーを履いたまま滑りも歩きも軽快に楽しめるというもの。
ステップカットスキーという板だそうです。エッジがついていてソールにステップ加工(鱗みたいな刻み)がしてあるので多少の登りなら滑らず登れます。



弱層テストです。
雪崩を誘発する雪の結合が弱い面が弱層で、雪の層がわかるように掘り出して観察して、上から叩いてみたりします。

3m以上は積もっているわけです。地面が出るまで掘れば雪の降り始めからの状態が地層のように観察できます。もちろんこれだけで判断するわけではなく、雪崩地形であるかどうか、一週間前くらいまでの天気はどんなだったかとかの総合判断になるのですが、一番は経験による判断。特にどうこうではなかったものの、傾斜のあるところはやめとこうとなりました。



本当にいい天気でだいぶ汗をかきました。
本当はもっと高い木々なんです。地面から数メートル上の雪上を歩いているわけです。

 ハルギリの冬芽の観察です。芽吹いたときに新芽を天ぷらにと思っても簡単に手が届くかな?

 ジグザグに登ります。

 熊棚です。面白い話を聞きました。
木の登った熊の食事中の様子を見た方がいて、かなりリアルに説明してくれました。
樹に実がなると、枝を折って幹の枝分かれしたところに敷いて、ベッドのようにして食べるというイメージですが、実際はテーブルだそうです。
実は先端の方に生るので、それを口で折って逆さにして、太い枝で踏ん張って、立ったまま食べるそうです。

 袴岳の頂上に着きました。
遠くの山は飯綱山と黒姫山。手前に野尻湖が見えます。



妙高山
信越高原で一番高い山。2454m もちろん日本百名山です。

 ブナや樺の森を下ります。

 雪があるのでよくわかりませんが林道なんです。
ステップカットの板だとこのくらいの登りは平気です。

ゆっくり雪国の里山を堪能してきました。



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