上高地で地図読みをしました。当日はあいにくの雨。11月15日の閉山祭の迫る中の上高地は閑散としていました。
上高地バスターミナルから歩いて5分のアルプス山荘集合。昔は林野庁の保養所として使われていたそうです。今は公益財団法人日本山岳ガイド協会が運営している宿泊施設です。
地図に磁北線を入れます。用意した2万5千図は「上高地」「穂高岳」
持ち運ぶために地図を折ります。折り方のブログ記事はこちら
寒々しい河童橋。
上高地で読図?というむきもあると思います。地形の変化があればどこでも地図読みは出来ます。ただ本当は地図読みに向くところと向かないところというのはあります。
小屋締めをしていた明神館。
上高地はあまり地図読みに向いているとは言えない所。そこで標高点という地図記号に注目して歩きました。標高点は地図上の標高を特定した地点です。記号としては「・」です。プチっていう黒い点のあとに標高がふつう書かれています。三角点の柱石のような目印はありません。ただ沢の出合とか尾根の傾斜の変わる所、小ピークなどに示されることが多いです。なので、地形の変化があるので標高点を特定することは出来ます。河童橋から明神まで ・1514小梨平の東の交差点 ・1532六百沢が登山道と交差するちょっと上 ・1529梓川左岸明神橋手前の左 などの標高点があります。
・1545 標高点。登山道が白沢に架かる橋を渡ったところ、徳本峠分岐です。・標高点は三角点の近くにはありません、地図を使う人がより使いやすいように記入されたサービスという感じがします。つまり地図を読みやすくするために三角点とは別にある程度の範囲で標高を記す、それが標高点です。
・1555 標高点。徳沢の手前の梓川の河原が広がるところです。写真の先に大天井岳方面が見えるところです。残念ながら山座同定は出来ませんでした。地図を読みやすくするために三角点とは別に標高を示す標高点、むかし5万図が中心に使われていた頃は「標高点」ではなく「独立標高点」と呼ばれていたようです。そのなごりが「独立標高点」を略した「独標」という使われ方。槍ヶ岳の北鎌尾根の独標、西穂高岳の稜線の独標です。逆に言えば「独標」は「独立標高点」です。
徳沢園も小屋締め。ここにも・1532 標高点があります。
明神橋の上から見た梓川。ほんのり赤みを帯びたケショウヤナギの幼木。日本では北海道の一部(日高、十勝地方)と、上高地および梓川下流のみに生育するケショウヤナギです。
雨は止んだものの明神岳方面も見えません。
嘉門次小屋は営業していました。外国人がお蕎麦を食べていました。
梓川右岸の遊歩道を歩いて河童橋に戻って来ました。 遊歩道の地図記号です。正式名称は「庭園路」、庭園路は公園住宅地などで自動車の通行を規制している道路、ということだそうです。
翌朝の河童橋。
前日とは反対の方向に歩きました。もちろん読図の続きです。上高地帝国ホテル
田代湿原。
大正池の北の河原。焼岳が顔を出してきました。
最後の山座同定。昭文社の山と高原地図が活躍します。
朝の霧氷も落ちてしまった上高地のカラマツ林。
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