鳳凰山は地元の山です。薬師岳、観音岳、地蔵ヶ岳で鳳凰三山と呼ばれる日本百名山のひとつです。いくつかある登山口の中道なかみちルートから登って縦走しました。下山はドンドコ沢の周回コース。スタートは釜無川の支流の小武川こむかわに車を走らせます。青木鉱泉の分岐を過ぎて林道が荒れているために通行止めで、登山口の大分手前から歩きました。
木の間から地蔵ヶ岳のオベリスクが見えました。
中道なかみちルートの登りはじめは標高1250m。標高1750mまではカラマツの植林地。
小武川一帯は戦後大規模な森林伐採が行われました。中道の登山口にはその頃の廃屋がありますし、製紙会社のホーロー製「火の用心」の看板も山中で見かけます。この1750mの傾斜の緩いところには伐採小屋があったようです。
1750mの緩傾斜を過ぎてからがこのルートのきついところです。傾斜が変化する標高2300m地点まで急傾斜の斜面が続き、段差も大きなものばかりで苦労するところです。
緩傾斜になってしばらくして登場する「御座石ございし」と呼ばれる大岩。
荒れた登山道。雨が降ると川になってしまう登山道の典型です。なかなか大変な状況。
2500mを越えるとハイマツが登場するのはいかにも南アルプスです。
建て替えが終わって、8月末から営業再開の薬師岳小屋に泊まりました。中道ルートはダイレクトに薬師岳に登ります。そして薬師岳小屋は山頂すぐ下に建っています。
部屋に案内されて窓際に行くと砂払岳が良く見えました。
新築で木の香りもするピカピカの小屋です。
食堂。ずいぶん明るくなりました。
寝室。両側のパーテーションがあるのでまるで個室の様なスペースです。新しい薬師岳小屋には個室もありますよ。
寝室は2階です。凄く広いスペースで、明り取りの窓も天井にあり明るいです。
小屋から5分で登れる砂払岳に登ると富士山と甲府盆地。
振り返ると薬師岳。ダケカンバの葉も落ちてしまいましたが、この感じは好きです。
あっという間に暗くなりました。
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