2018年4月17日火曜日

鋸山


房総半島の鋸山に行って来ました。毎日新聞の記事の取材協力でした。関東周辺の比較的登りやすい山を不定期にご紹介するというものです。待ち合わせはJR内房線浜金谷駅。


金谷石の石垣。
房州石(金谷石)は,房総半島西部から切り出された凝灰質の砂岩~細礫岩石材の総称です。採石場は富津市から鋸南町にかけて点在し,その地名をとって,元名石(鋸南町元名),金谷石(富津市金谷),天神山石(富津市海良),高宕石(富津市高宕山)などと呼ばれていました。そのうち最も質の良いものが、鋸山の採石場から稼行された金谷石です。房州石の生産は、江戸末期安政年間に伊豆の石切職人によって始まったと言われています。明治時代には大量に稼行され、京浜方面へ盛んに移出されました。
*稼行かこう~~~地下資源を掘り取ること。採掘。


金谷石のお蔵


館山自動車道をくぐって車力道(石材を運んだ道)の向こうには採石によってギザギザになった鋸山の稜線が見えました。


切り出した石材を山から運んだ道を歩く登山道が車力道。


そして石切り場跡へ。横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材として利用された金谷石(房州石)。靖国神社や早稲田大学の構内にもあるそうです。


稜線手前の急な階段。設置されている手すりはしっかりしています。


ヒカゲツツジがたくさん咲いていました。


カンアオイもたくさん咲いていました。


ミヤマシキミの花も


山頂を往復して展望台。


横須賀市久里浜と金谷を結ぶ東京湾フェリーが港近くに見えます。遠くは三浦半島です。


急な階段を下って石切り場に戻りました。


ピンボケですが、イワタバコのたね。


鋸山と言えば日本寺、ロープウェー、地獄のぞきが定番です。せっかくなので1人600円の拝観料を払い観光もしました。


尾根の北側から登って、南側の日本寺もグル~と回ったので鋸山の稜線を行ったり来たりの気分でした。


ツルカノコソウ 蔓鹿子草 鹿子模様(かのこもよう)から来ているようです。


ヤマルリソウもたくさん咲いていました。可憐な花で目立ってましたが、イメージより色が薄いと思いました。瑠璃色です。


下った関東ふれあいの道も車力の仕事道。


金谷観光案内所による詳しい説明板。それぞれのポイントで石切りの仕事を中心に説明が書かれています。とても詳しい素晴らしいものです。


午後になると陽が当たり、石切り場が良く見えるようになります。


移動に珍しく電車。内房線は蘇我駅から南は1時間に一本くらいなので、乗り遅れたらだいぶ待たなければなりません。慣れない乗り換えで朝はかなり緊張しました。それとザックを背負って都内の電車の乗り換えがいかに大変かということを実感しました。だいたい車での移動がほとんどですが、都内から参加いただく皆さんの、電車での移動の大変さが良く分かった満員電車の総武線でした。


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