2018年4月18日水曜日

猫坂読図

登山の基本技術として読図、地図を読む力というのがあります。地形図の等高線と実際の地形を一致させなければなりません。それを理解しているのは登山者の中の1割くらいじゃないかと思っています。登山の基本技術の地図読み、少しでもご理解いただきたく地図読み講習を頻繁にやってます。写真は甲府の金櫻神社の鳥居です。


金桜神社から北に延びる古道、みたけ道は地図読みにはもってこいの地形です。それはこういうことで、傾斜がないこと、標高差があまりない中で尾根地形と沢地形がどんどん変化するところということです。写真は瀧尾坂の滝です。


金櫻神社を経て黒平集落から金峰山に至るみたけ道です。猫坂という峠が黒平集落の前にあります。猫坂の前に瀧尾坂というのがあって、沢沿いのルートと左からくる尾根の峠状を乗っ越すルートに分かれます。どちらもしっかりした道形が残っています。


どんどん北上して、いくつかの橋、比較的新しめ(と言っても昭和ですが)の橋を渡ります。


尾根と沢の関係を注意深く確認しながら、現在地を把握して古い道形を辿ると猫坂の峠に出ます。立派な山の神の石祠が迎えてくれます。


鳥居の礎石。今はない鳥居でもこのベースの石を見ると何となくほっとします。片方しかないのが残念ですが。


猫坂で稜線に上がって北の方向にはこの景色。有り難いと思える景色です。


この時は稜線をさらに北に向かい、わかりにくい等高線と実際の地形とがっぷり四つに向き合いました。燕岩岩脈の全貌です。


北上するにつれ変化する黒富士から南下する尾根の様子。


伐採後の植えられた苗木を守るためのネットが延々と張られていました。


全く樹がないので地形図の等高線の変化が手に取るように分かりました。


地図上の・1210mの標高点の様子


ダンコウバイの花


一本西の尾根に乗り換えて、いよいよ尾根地形の下りです。間違えやすい尾根の分岐、しっかり間違えて原因を検証して進みました。


沢に下り立って猫坂の古道に合流。


ヒメニラ、葉っぱは3~4月に出現し約3週間で地上部の葉、花は枯れて姿を消してしまうそうです。珍味と言われています。


ニリンソウも咲き始めました。


瀧尾坂の山ノ神の石祠。


ミツバツツジは目立ちます。


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