2018年5月4日金曜日

饅頭峠

饅頭峠は茅ヶ岳登山口の西にあります。比較的傾斜がなくて、尾根地形と沢地形が次々に登場し、加えて変化のある等高線がたくさんあって地図読みにはうってつけの場所です。
すっかり季節が進み駐車場もMaxです。


資料として地形図にナンバリングしたものを持ってスタート。等高線の変化がある地点にナンバーを付けるわけですが、狭い範囲ですがなんと37個ものポイントをめぐることになります。


ウリハダカエデ(瓜膚楓)です。マクワウリの実に樹皮が似ているというネーミング。雄花と雌花が別の木に付きます。赤いカールが面白くて目を引きました。これは雌花のあとで外側に丸くなっています。
まったくの間違いで、「ホソエカエデ 細枝楓」でした。赤みを帯びたくるりは芽鱗(がりん)です。冬芽を包んでいた芽鱗はくるりと剥けて落ちてしまいます。


こちらはウリハダカエデの雄花です。


同じ尾根で1月は雪を踏んで進みました。


クロモジ(黒文字)の花。和菓子なんかに添えられる、樹皮が残った高級つまようじが有名です。香りがいいそうです。


茅ヶ岳のメインの尾根のひとつ、防火帯の尾根の下部にあたる尾根です。ちょうど恩賜林の林班の境界でもあります。お昼ご飯の時僕らの脇を、狭い尾根をバイクが走り抜けていきました。自然の中でいろんな楽しみ方があるとは思いますが、やっぱバイクが走る場所ではないと思います。トレイルも轍に変わってしまいます。


バイクが走り去ったあとで足元を見るとセンボンヤリの花がたくさん咲いていました。
千本槍です。秋に毛の生えた実をつけ、たくさん立つようすを大名行列の「千本の槍」に見立てたネーミングです。


青空に隣の尾根が新緑に燃えていました。茅ヶ岳の千本桜と呼ばれる尾根です。たいらな尾根が続いています。こういった形の尾根を「机」と呼んだりします。ちょうど真ん中くらいに三角点があって、点名が「南机」です。


ワダソウ(和田草) 中山道の難所、和田峠に多いといところからのネーミングです。


フデリンドウ(筆竜胆)


饅頭峠に向かいます。


饅頭峠の東のソーラーパネル、この日も工事が進められていました。僕らはまんじゅう石を探して・・・こんな時は皆さん童心に帰るという感じです。


ソーラーパネルと茅ヶ岳。


時間もあったので、三角点饅頭峠から南に続く尾根で読図をしました。等高線の形と実際の地形を見比べながら下りました。クヌギの古木の山おやじ。薪や炭にするために伐採され、長年萌芽更新を繰り返してきたクヌギの木の幹のでっぷりとした姿です。特に立派なクヌギに出会えました。


茅ヶ岳の駐車場にて終了です。お疲れ様でした!


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