2023年11月15日水曜日

男女倉越

美ケ原も霧ケ峰も日本百名山ということで認知されています。どちらも昭和の時代に車道が出来てビミョーな山ではありますが、車道を無視してとらえると素晴らしい山なんだと思います。霧ケ峰を楽しむために、地理院地図に登場する男女倉越ってどうなんだろうと出かけてみました。今週の冬山が始まった直前の山行でした。下の地形図の黄色がヤマレコのトレース、赤が今回歩いたルートで反時計回りに回りました。

長野県道155号線 男女倉長門線、和田峠の長和町側の元の料金所があったところからの県道を進んで、初めの大きなカーブから歩き始めました。男女倉沢川のブドウ沢に入ったということになります。

ブドウ沢は黒曜石の遺跡があったという、男女倉遺跡があった場所です。ブドウ沢の入り口にあった目黒区自然の村という施設の跡を進みました。

ブドウ沢に入ってしばらくはこんな感じの林道でした。

はじめの地形図の黄色のトレースの目印のピンクテープ。男女倉沢川上流のブドウ沢の西の尾根に続く道のピンクテープです。

地理院地図に書かれた男女倉越のトレース通りに登りました。カラマツの植林地のオシダ、わかいころに鹿に食われた痕跡。先端がありません。

植林のカラマツ林とオシダだらけの森。地形図の男女倉越の徒歩道は存在していませんでした。男女倉越という古道があるかもって思っていましたが存在しませんでした。

稜線に出ての景色です。

主稜線に登って見えた八島ヶ原湿原のたいら。

1776m標高点の男女倉山はゼブラ山と表記されていました。

北の耳と言われる1829m標高点の西の1790m圏のピークから北へ向かいました。踝の上くらいの笹の濃さ。広い尾根にはピンクテープが結ばれていました。

振り返って真ん中が鷲ヶ峰、左のこんもりしたピークが男女倉山です。

広い尾根状には何となくの道が縦横無尽にありました。

ヒカゲノカズラはシダ類なのかな?カラマツ林の中にたくさんあって、時期なのか胞子が煙たいくらい飛んでいました。

四等三角点「大萱野」1498.9mの柱石。それこそ萱の枯野の中で探してやっと見つけた三角点でした。

なんとも不思議な場所で、奥の山は鷲ヶ峰なんだと思いますが、広い尾根上に電線でした。

関東に送電している主要送電網の安曇幹線1号。発電は梓川の水力発電です。

鷲ヶ峰と左に男女倉山。

県道155号 男女倉長門線に下った最後。

空振りだった男女倉越、古道が残っていなかった残念な結果でしたがトライ&エラーです。帰りの富士山が慰めてくれたような気がしました。


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