2024年4月16日火曜日

角田山の春

越後平野の西、弥彦山塊の角田山登山は自分にとって風物詩みたいなものです。野積海岸の宿、まつやさんにお世話になることもセットです。上越新幹線燕三条駅がスタート。良寛の里ともいえる駅前の良寛さまの像。


多宝山と弥彦山と国上山。弥彦神社の大鳥居をくぐりました。角田山方面に向かう途中、越後平野から日本海に向かう放水路群の流れを見ることが出来ました。弥彦山塊からの水の流れは東に向かうはずなのに、放水路の水は西に流れ弥彦山塊に開けられたトンネルから日本海に流れます。洪水で田んぼが冠水してしまうことを防ぐ治水です。

春の花の時期は東から西へ一方通行になる五ヶ峠。何とか駐車場に車を停めることが出来、樋曽山へ向かいました。展望はないもののたくさんの花々に出会える樋曽山です。中でもカタクリのシロバナが目的です。

立派なコシノカンアオイ 越の寒葵

はじめて作ってみたアップルパイ。皆さんに食べていただきましたが、お味はどうだったんでしょうか?結構ワイルドな感じだったと思います。


コシノコバイモ 越の小貝母

キクザキイチゲ 菊咲一華

シュンラン 春蘭

ウスバサイシン 薄葉細辛

キバナノアマナ 黄花の甘菜

オオミスミソウ 大三角草

カタクリ 片栗のシロバナ。この日は5株見かけました。おそるべし樋曽山です。


茅葺き屋根の古民家の宿まつやさんにお世話になりました。

今回も春の味、わかめのしゃぶしゃぶを堪能しました。

アオサとモッツァレラチーズの茶碗蒸しは絶品でした。

締めの鯛茶漬けは安定の味でした。

野積浜で朝の散歩

まつやさんの朝食。アルミホイルに包まれているのはサービスのおむすび。


2日目は角田浜から灯台コースで角田山を目指します。まさしく海抜0mからのスタートです。

角田岬の灯台を見下ろします。昭和34年に出来た灯台ですが、ずっと昔から北前船の目印になっていたであろう角田山です。

灯台コースはちょっとした岩場が登場しアップダウンが続きます。難しい岩場ではありませんが登りで使いたい尾根です。



やせ尾根の後に登場するカタクリ群落。

灯台コースの岩場の後は、斜面という斜面がカタクリのじゅうたんのような感じが例年ですが、今年は3月の寒気の襲来が一週間くらい開花を遅らせていると思いました。山頂手前名こんな蕾ばかりでしたから。


角田山山頂


マルバマンサク 丸葉満作

山頂東の観音堂前広場は越後平野の大展望です。トイレもあります。

下山は灯台コースの隣の桜尾根。角田山の公式なルートは8本くらいあるのでしょうか?ほぼ独立峰に近いので細かな尾根にトレースがあり、それは公式ルートの倍以上でしょう。桜尾根は公式ルートではありませんが、オオミスミソウが素晴らしいのでトレースはとてもはっきりしています。灯台コースのような岩場もないので安全です。


オオミスミソウは同じ種とは思えないほど、花の色・形はさまざまです。桜尾根では様々なオオミスミソウを見ることが出来ます。


オオミスミソウの名前の由来は、葉の先端が尖っていてみっつ角があるためミスミソウとなり、日本海側のものは大きいのでオオミスミソウとなったということだと思います。

印象に残ったオオミスミソウの写真をはります。








角田山を下り、時間があったので大河津分水路の資料館に寄りました。越後平野が大穀倉地帯に変わるきっかけになった信濃川の大河津分水路の存在を知ることはとても重要だと思ったからでした。大河津分水路 7年前に書いた記事です。

大河津分水路のジオラマ

スタート時点と同じ上越新幹線燕三条駅でお客さまと別れた後、北陸道を走っていて出合った自衛隊の隊列。元旦の能登の災害の復旧です。すごいところに住んでいる日本国民です。

1 件のコメント:

  1. ほとんど知らない花ばかりでした。というか、咲いている場所で見たことがないという事です。
    時々随分遠い存在に感じますよ。素晴らしいブログでした。ありがとう。テルーの歌思い出しました。

    返信削除