2015年1月20日火曜日

登山届コンパス



登山届「コンパス」のロゴ


・みなさん、山に登るとき「登山届」出しています?登山人口が1000万人ともいわれる中で提出率は10~20%とも言われています。用紙を準備して記入、あーめんどくさい。慣れた山だしまぁいいっか。やさしい山だもん必要ないじゃん。・・・等々、ついおろそかにしてしまいがちです。

去年の御嶽山の噴火、多くの方が犠牲になってしまいましたが、なかなか被害の全体が見えなかったのは、だれがどんなふうに入山しているかわからない、というのが大きな理由でした。あの日の御嶽山での登山届の提出率は2割くらいという報道もあります。山に入る時に登山届を出すことが当たり前になれば、山の事故も減るのではないでしょうか。

 公益社団法人日本山岳ガイド協会では、インターネットで簡単に登山計画書を作成・提出できるシステムを提供しています。現在は長野・岐阜・静岡・神奈川の県警と連動しています。「コンパス」で計画書をウェブ上で提出すれば万が一の時の遭難救助が迅速に対応できる優れものです。
 会員登録すれば、サイトのフィールド情報を基に簡単に計画書が作成できる仕組みです。会員登録には個人の情報(氏性・生年月日・住所・メアド・携帯電話番号等、緊急連絡先)の記入が必要です
 この「コンパス」の優れているところは、下山届の提出が義務付けられていること。下山届が届かないと、3時間後に本人にメールチェックが入り、7時間後には緊急連絡先に通報される仕組みです。
しかも各県警と連携しているので、不測の事態には警察がすぐに対応できます。

登山届コンパスです!

1月24日の黒斑山の計画を提出してみます。エリアを選ぶと地図が出てきます。


地図のポイントをクリックすると右側の「登山ルート」というところにクリックした地名が入るので日時を選択していく。


車坂峠-避難小屋-黒斑山-車坂峠をクリックしました。
それぞれの通過予定タイムを入力。▼のアイコンをクリックすると選択画面が出るので、そこから選べばいいだけです。登山コースの入力が終わったら「登山届」をクリック。別ページが開きます。


それぞれの項目を埋めていきます。下は「目的」項目選択の中に「スノーシュートレッキング」というのがあったので選びました。


装備などを入力して、緊急連絡先はあらかじめ登録しておくとすぐ選べます。


「内容確認・提出」で別なページに行くと最終確認のページになります。内容に不備があるとエラーが出るので直します。


エラーが外れると「計画書提出」、で、「登山計画の提出が完了しました。」となります。


提出されると、登録してあるメールアドレスに確認メールが送られています。
下は僕のGメールに送られてきたものです。内容確認のURLと下山届用のURLが書かれています。


無事に下山して、下山届用のURLをクリックして、「下山届を出す」をクリックすればすべて完了です。


いかがです?
登山届コンパス」使えますよ!スマホでもOK!

ちなみに防災上の理由ということで、首相官邸のサイトにもコンパスは取り上げられているようです。ご覧になってみてください。とても詳しく説明されています。


2015年1月19日月曜日

SUNDAYスノーシュウアルバム

先日のスノーシューの写真をいただきました。
当然このブログは僕が撮った写真を使います。他の人が撮った写真を使うのはとっても珍しいです。カメラで写真を撮るわけですが、シャッターを押す人がどこを、なにを見ているということが反映されるのでしょう。僕の写真とは全然違うじゃん!ということで、写真だけですがご覧ください。
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata

Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata
Photo by Shinji Obata



2015年1月18日日曜日

山行募集です。

早春の花を訪ねる山行のご案内です。 

『光の春』という言葉があります。冬至からもうすぐ一カ月です。日が長くなるこれからの季節、気温は低くても太陽の光は春の訪れを感じさせてくれるようになります。2月になればまさしく光の春がやってきます。その春の息吹をいち早くとらえて咲く花々を訪ねる企画です。
冬の間、山をお休みしていたみなさん!冬来りなば春は遠からず!です。ここに挙げた山は、まずは花の種類をテーマにして探してみました。時期に関してはベストのタイミングを探りました。次に簡単に登れるということもテーマにしました。安心してウォーミングアップの感覚でご参加いただけます。


◇ セツブンソウ   山:三方分山1422m  花:山梨県三珠町 

節分草は高さ10センチに満たない小さな花で、文字通り節分の頃から咲き出すようです。旧三珠町高萩地区の渡部さんのご自宅の裏山が自生地として毎年ニュースに登場します。三方分山の帰りに見学させていただきます。

・日時集合 : 2月26日() 午前8時  中道考古博物館 

・ルート   : 中道=精進湖-女坂峠-三方分山(ピストンまたはパノラマ台周回)-精進湖=
         三珠町古宿セツブンソウ自生地

三方分山の登山    標高差約500m 距離約5km 行動時間4時間予定 

・ガイド料  : ¥8000 


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◇ フクジュソウ    山:大城山1027m     花:長野県辰野町 澤底集落
 
大城山は簡単なハイキング程度の山ですが、山頂からの展望は天下一品!伊那谷に左右に中央アルプスと南アルプスが見渡せます。澤底集落に移動して、永正2年(1505)の年号が刻まれた道祖神とフクジュソウの大群落を見学。

・日時集合 : 3月3日() 午前8時  韮崎市総合運動場 

・ルート   : 韮崎=辰野市-大城山ピストン=澤底集落、日本最古の道祖神とフクジュソウ=韮崎

         大城山登山      標高差約300m 距離約3km 行動時間2時間予定
 
・ガイド料  : ¥8000 


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◇ セツブンソウ    山:四阿屋山771m  花:埼玉県秩父小鹿野町 

四阿屋山は両神山など奥秩父の山の展望台として知られている小さな山です。またフクジュソウの群生地としても知られています。日本最大のセツブンソウの自生地といわれる小鹿野節分草園(有料)に帰りに寄ります。

・日時集合 : 3月13日() 午前7時 山梨市役所 市立図書館 

・ルート   : 山梨市=埼玉県小鹿野町道の駅-四阿屋山ピストン=セツブンソウ自生地=山梨市

         四阿屋山登山     標高差約400m 距離約6km 行動時間4時間予定

・ガイド料  : ¥10000 


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◇ フクジュソウ     山:大ドッケ1315m  花: 秩父浦山

ネット社会です。僕も行ったことはないところですが、どうも関東周辺で最大級のフクジュソウの自生地のようです。 情報は押えました。やぶ山三ちゃんを信用していただけたら、観光地ではない一大群落に出会えます。 
           
・日時集合 : 3月20日()  午前6時 山梨市役所 市立図書館 

・ルート   : 山梨市=秩父浦山ダム-福寿草群生地-大ドッケ-地蔵峠-浦山大日堂=山梨市

         大ドッケ登山     標高差約850m 距離約7km 行動時間6 時間予定

・ガイド料  : ¥10000


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◇ ミツマタ     山:ミツバ岳834m   花:神奈川県丹沢 

ミツバ岳は丹沢湖の北に位置する山です。ミツマタの群生地が有名です。ミツバ岳の名前正しくは大出山(おおだやま)と呼びます。三椏ミツマタは、昭和初頭に小田原の造幣局に紙幣原料として供出するために植えられたものだそうです。

・日時集合 :  3月27日() 午前7時 森林公園金川の森 

・ルート   : 金川の森=丹沢湖-ミツバ岳ピストン-丹沢湖=金川の森

         ミツバ岳登山    標高差約500m 距離約3km 行動時間4時間予定

・ガイド料  : ¥10000 


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◇ カタクリとユキワリソウ  山:弥彦山634m角田山482m 花:新潟県弥彦村、新潟市

春の花で有名な弥彦山と角田山です。せっかく遠くまで行くので二日間スプリングエフェメラルの花々を堪能しましょう。雪割草(オオミスミソウ)の可憐な花、斜面一面を埋め尽くすカタクリの群生も圧巻です。

・日時集合:4月16,17日(,) 午前6時  韮崎市総合運動場 

・ルート  1日目: 韮崎=北陸道西山IC=弥彦山登山=寺泊 野積海岸お宿まつや
                                    http://www.matsuya-kayabuki.jp/

       弥彦山登山 妻戸尾根から登り雨乞尾根を下ります。
 
         標高差約450m距離約4km行動時間 4時間予定

      2日目 : 角田岬灯台-角田山登山-角田岬灯台=北陸道巻潟東IC=韮崎

       角田山登山 灯台コースから登り桜尾根を下ります。
  
          標高差約482m距離約6km行動時間 5時間予定

・ガイド料  : ¥33000


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◇ オキナグサ    山:霧訪山きりとうやま1305m   花:長野県塩尻市
  
霧訪山は、絶滅危惧種に指定され野生で見かけることが困難になっているオキナグサに出会える山です。霧訪山から大芝山の稜線はカタクリの大群生地、イワウチワ、ヒゲネワチガイソウ、ニリンソウなどなど花の山です。

・日時集合:4月30日 ()午前8時  韮崎市総合運動場 

・ルート  :韮崎=中央道塩尻IC=山の神自然園-霧訪山-大芝山-山の神自然園-

       中央道塩尻IC-韮崎

       霧訪山登山     標高差約500m  距離約3km  行動時間4時間予定


・ガイド料  : ¥10000 


2015年1月16日金曜日

夏沢鉱泉スノーシュー

デルタ号



日時   :   2015年 2月22、23日(日、月)     難易度  体力 レベル ★★


参加費用 :  ¥38、000 (ガイド料など)                  技術 レベル ★★

 
出発時間 :  2月22日(日) 朝7時 韮崎市役所駐車場      


登山ルート :  1日目  韮崎市役所ー夏沢鉱泉ー根石岳ー夏沢鉱泉(泊)

          2日目  夏沢鉱泉―硫黄岳ー夏沢鉱泉―韮崎市役所

                     
必要な装備  :  冬靴、ストック、ピッケル、アイゼン(10本歯以上)、スノーシュー、冬用のアウター、
          防寒着、グローブ、スパッツ、ゴーグル、目出帽、ヘッドランプ、テルモス、昼食、
          行動食、非常食、風呂道具


*冬山はとてもきれいです。もちろん自然環境は厳しいですが、しっかり準備をすれば問題ないです。
 行動中は寒さは気にならないでしょう。特に今回のアプローチはストレスがないくらい楽です!

*送迎付きです! デルタ号です!
  宿泊者だけの特典、なんと小屋の前まで雪上車での送り迎えのサービスがあります。

*お風呂に入れます! 夏沢鉱泉は標高が2000mを超えています。5年前から通年営業になりました。

*一日目は、雪上歩行、アイゼンワーク、ピッケルワークなどをしながら根石岳まで行きます。

*二日目は、初日の復習をしながら硫黄岳を目指します。天気次第ですが、素晴らしい景色です。


*寒さと強風のためコンロ使用のゆっくりした昼食は望めません、行動食中心にお考えください。栄養価が高く、吸収良く、寒さで凍らないもの―パワージェル、パワーバー、ナッツ、ドライフルーツ、もち、など  


申し込みし込はこちらからどうぞ!

催行にあたり、同意書は必ず必要です。同意書はこちらです。

保険加入も必ず必要です。日本山岳協会の共済をお勧めしています。こちらです



SUNDAYスノーシュー

山の楽しみ方っていろいろです。
甲府にあるショップ SUNDAYさんの皆さんとのスノーシューでした。

いい年こいた古い山屋は、目標を立てたらそれに向かって猪突猛進って感じです。でもどうもそれだけではない、みんな知っているんだけど、自然の楽しみ方はいろいろあるということを教えていただいた日だったのかもしれません。今回も貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。


R141を北上して、松原湖入口の交差点を左に入って稲子湯を目指します。除雪はしっかりされていて、スタッドレスタイヤでどんどん登れました。稲子の集落を過ぎて新開という集落を通るようになると眼前に東天狗と稲子岳が見渡せます。上の写真です。

山梨から長野に入って、地名にやたらと海という漢字が出てくるわけですが、そのことの意味を説明するところからのガイド山行となりました。言葉が足りないかもしれないので、このブログでしっかり書いておきます。

「平安時代の仁和三年七月三十日(887 年8 月22 日)の地震(南海-東海地震)で,北八ヶ岳の火山体が強く揺すられ,大規模な山体崩壊が発生したこの時に水蒸気爆発などの火山噴火によって,八ヶ岳北部の天狗岳付近で山体崩壊が発生した。大量の崩壊物質は大月川沿いに大規模な岩屑なだれとなって流下し,千曲川上流部を河道閉塞し,上流部に巨大な天然ダムを形成した。この天然ダムは,302 日後の仁和四年五月二十八日(888 年6 月20 日)に満水となり決壊して,千曲川の下流100km 以上の地域にわたって,大きな洪水被害をもたらした。出展

唐沢橋


登山道が急になる手前でスノーシューを付けました。


風も弱く気温も高い日。
シラビソ小屋を目指しています。登山道ではなく昭和30年頃のトロッコ道を歩けば傾斜もあまりないので、スノーシューにはぴったりだろうと計画した山行です。


登山道が林道と別れるところを、登山道に入らずもっと林道を進んでいくとトロッコ道に入れるのですが、一か所渡渉ををしなくてはなりません。今回は人数も多いので、前半は登山道を登りました。


ちょっと一服


コマドリ沢の広場

いよいよトロッコ道に入ります。ねらい通りにノートレースだったのはラッキーでした。
踏み固められたトレースの上とトレースのない新雪との感触の違い、皆さんに味わっていただきたいと思っていました。どうだったでしょう?


ガシガシ進む先頭集団!傾斜を殺したトロッコ道です。これが、ただの樹林帯だと穴はあるは、倒木はあるわでかなりハードになっちまいます。


シラビソ小屋に着きました。


ミドリ池

凍結したみどり池の上でちょっとお遊び。


エンジェル!


ツエルト

小屋の手前で、体調不良の方が出てツエルトを張りました。スタッフの方についていただき休んでいただきました。それはそれで楽しいひと時だったようです。ほかの方にもツエルトの中に入ってもらい非常用のツエルトを体験していただきました。簡単に張れればもっと積極的に使ってもいいのがツエルトです。冬は特に風から守ってくれます。


ジャンプしたり、お尻で滑ったりしながらの下山。


去年の山行、トロッコ道とスノーシューがイメージ出来て今回の山行になったのですが、間違っていませんでした。楽しんでいただけましたでしょうか?


2015年1月12日月曜日

地図読み講習

登山の装備の中に必ず入っている地図とコンパス。
ただ持っているだけでは無用の長物、そこから情報を得るためには「読図技術」が必要です。読図習得の近道は、やぶ山三ちゃんの地図読み講習です。実際の山で地形図と地形を見て、現在地の確認や先読み、ふり返りをします。

地図読みはあまり興味はないけど、体力維持のため山に登りたいという方も歓迎します。淵ヶ沢山、岩堂峠、大平山、たいら山、苗敷山という山々、山梨百名山ではないので御存じの方も少ないと思います。標高約1000m前後の山々です。部分的に登山道が整備されている山もありますが、基本的には地形図と実際の地形を見て、進むべき方向を自分で決めていくというトレーニングという位置づけです。そんなトレーニングが読図のスキルを大幅にアップさせて、道迷いなどしない登山者になるという狙いです。地形を見てオリジナルのラインで山と向き合えるということも期待できます。

基本の装備:ザック、登山靴、雨具、ヘッドランプ、帽子、手袋、防寒着、テルモス、昼飯、行動食、非常食、25,000地形図、ベースプレートコンパス、軽アイゼン

 参加費   : ¥7,000

三角点

◇ 淵ヶ沢山 1076m

・日時集合 : 平成27年2月6日(金)  午前9時  韮崎市民交流センターNICORI二コリ

・ルート   : 午前中は二コリにて机上講習をします。 

         地図読みの基本、磁北線と地形図の折り方
         登山地図と地形図、地形図の種類と等高線
         等高線から見る地形 ピーク(山頂)、尾根、コル(峠)、沢(谷)
         地形図とコンパス          
         などの内容です。

         午後は北杜市武川宮脇地区に移動。地図読みスタートです。

         標高差約500m  距離約6km  行動時間5時間予定

・地形図  : 「長坂上条」

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◇ たいら山  931m

・日時集合 : 2月11日(水) 午前8時  道の駅とよとみ

・ルート   : たいら山は中央市が市内の標高最高地点ということでネーミングした山です。
浅利川の支流、仲川の上流を登ります。途中の尾根は千本桜という桜の名所のようです。仲川の右岸の尾根を登って御坂の北の主稜線に出て、反対側の芦川の古刹を探検するというのがハイライトです。そのお寺の名前は「毘沙門堂」出典は三珠町の町誌です。主稜線が約900m、そこから南に約200m下って、地形図に書かれているお寺の記号。標高約700m周辺、そこが毘沙門堂です。帰りは主稜線に登り返して、仲川の左岸の尾根を地図読みです。地形図を読むというリアル体験になると思います!

標高差約600m  距離約8km  行動時間8時間予定

・地形図  : 「市川大門」


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◇ 大平山   1117m

・日時集合 : 2月28日(土) 午前8時  韮崎市役所

・ルート   : 典型的な里山です。昔の仕事道が地形図に落とされています。途中にはいくつもの馬頭観音があります。昔の人と山とのつながりがよくわかるルートです。そんな里山ですが、地形図を読めないとわけのわからない世界です。地図を読むということが骨の髄までわかるルートです!

標高差約600m  距離約8km  行動時間8時間予定

地形図  :  「韮崎」


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◇ 岩堂峠   1205m

・日時集合 : 3月14日(土)  集合時間午前8時  武田神社

・ルート   : 武田神社の北、積翠寺に移動します。相川の上流、東沢川を東に林道、登山道を登って深草観音を目指します。別名、岩堂観音いわどうかんのん、高さ15mくらいの鉄梯子を登ると洞窟が掘られていて、その中に御本尊が祭られています。それが深草観音です。深草観音からすぐで岩堂峠。ここから主稜線まで読図です。かなりまれな地形なので、ここを地形図と実際の地形が読み取れると実力アップです!狭い範囲ですが、標高差約300mの間を行ったり来たりします。

標高差約700m  距離約9km  行動時間8時間予定


地形図 : 「甲府市北部」


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◇ 苗敷山   1037m

日時集合 : 3月28日(土) 集合時間午前8時  韮崎市役所

ルート   : 韮崎市旭町の竹ノ内集落(標高約400m)の里宮からスタート。山頂の穂見神社の参道をたどります。昔は町目石も整っていた参道だったようですが、今は荒れています。13丁目に当たるところには江戸時代に建立された石の鳥居もあります。山頂直下に立つ奥宮の穂見神社は起源が平安時代。稲作の神様です。今の社殿は元文元年(1736年)に再建されたもので、昭和28年に改築されているそうです。地形図を見ながら現在位置を確認して、苗敷山の北の旭山という三角点にトレースを付けて、東に方向転換しながら里に下るというオリジナルのルートです。

標高差約600m  距離約7km  行動時間8時間予定

地形図 : 「韮崎」



2015年1月11日日曜日

絹本著色富士曼荼羅図

曼荼羅図:仏教(特に密教)において聖域、仏の悟りの境地、世界観などを仏像、シンボル、文字、神々などを用いて視覚的・象徴的に表したもの。wiki

村山浅間神社を一回りした後で、こりゃ富士宮の浅間神社にも行っておかなければ!となりました。車で20分ほどで到着。結構な混み具合で、車を止めるのにちょっと苦労しました。入口近くの観光案内所に立ち寄り情報収集。ここにも観光ボランティアの方が何人か。
世界遺産登録の影響なのか、たくさんの種類のパンフレットがありました。そのパンフレットが好ましいと思えた理由は、観光地にありがちな宿泊施設とか食べ物に関するものとかが中心ではなく、世界文化遺産の構成資産の案内が中心だということです。富士山が世界文化遺産としてふさわしいという根拠というのが構成資産ということだと思います。構成資産は全部で25。その山体だけでなく、周囲にある神社や登山道、風穴、溶岩樹型、湖沼などがあります。構成資産として認められるかどうかヤキモキされたのが三保ノ松原でした。観光ボランティアのの方に案内された場所に向かいました。


無料です。

御手洗橋交差点を東に向かい30mくらい、「長屋門歴史の館」です。村山浅間神社を訪ねたときから気になっていた曼荼羅図がありました。本著色富士曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくふじまんだらず)国指定の重要文化財だそうです。オリジナルは富士山本宮浅間大社に保存されているようですが、ここでまじかにレプリカが見学できると教えていただきました。


長屋門歴史の館を西から東に見ています。奥はレストランです。


絹本著色富士曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくふじまんだらず)

多くのパンフレットに取り上げられている曼荼羅図です。今から500年くらい前の室町時代に書かれたものだそうです。狩野派の狩野元信かのうもとのぶ作とも言われているそうです。


説明をしていただいた男性がとてもユニークな方で、奥様は山梨の富沢のご出身。顔は泉ピン子だけど、山梨の女性はよく働きとてもありがたいと、話はあらぬ方向に行ってしまう60代の男性でした。

下は曼荼羅図の部分解説です。手前右に三保ノ松原が描かれていて、関所も描かれています。三重塔は今の清水区の清見寺だそうです。その上に富士川の渡しがあり、ちょうど船が見えます。富士川を渡って今の富士山本宮浅間大社を目指すわけです。このルートは西からくるもので、この曼荼羅は富士山にいらっしゃい!という意味合いのいわば観光ポスターだったなんてこともおっしゃってました。東からくるルートは、富士市の吉原から富士山本宮浅間大社に至ったようです。初代英国公使オールコットの外国人の初富士山は東からのものでした。


富士山本宮浅間大社付近。湧玉池わくたまいけでの禊の様子も見えます。


小屋の中には遊女?

松明たいまつを受け取る道者(修験者)。曼荼羅図の上のほうに描かれていて、今でいうところの森林限界付近(2300mくらい)ではないかということでした。全員白装束です。女性はいません。松明もただではなく、一本が今のお金に換算すると¥4000くらいだったそうです。ということは夜間登山も行われていて、入山料が¥4000ということだったのでしょうか?


浅間大社に向かいます。天気も良くて富士山もばっちりです!川は神田川と書いてありました。湧玉池の湧水が川の始まりです。


西側の流れと溶岩の石垣

参拝の方が並んでいました。立派な檜皮葺(ひわだぶき)の屋根


御祈祷は別料金


こんなものが飛んできたらひとたまりもありません!


信玄桜と呼ばれているしだれ桜


湧玉池わくたまいけ

湧水の一段下の禊所


富士宮の町と富士山


やはり富士山、奥が深いです。今回できたイメージは、富士吉田のほうは富士講という講中登山が主で、富士宮は修験者の道というものでした。その重要な拠点である村山浅間神社には、毎年京都の聖護院から修験者が来て護摩焚き神事を行い、富士山の開山とするようです。