大唐松尾根は農鳥岳の東に延びる長大な尾根です。その尾根上のピークが大唐松山。
甲府盆地からよく見える山です。冬に真っ白になった白根三山の前にちょこんと目立つ黒々した山頂です。
尾根続きで農鳥岳まで続いていますがその間があまりに距離があるので一体感がありません。
これは11月に撮った大唐松尾根です。右端が大唐松山、大門沢下降点下からの写真で遠くの山は鳳凰山です。
農鳥岳から派生している尾根なので(東農鳥岳)、当然山頂まで抜けて大唐松尾根を登った!となるのですがとにかく長いんです!普通開運トンネル奥の山の神から取りついて、まずは雨池山に登ります。そこから滝ノ沢山からの稜線に登ってかなり苦労して大唐松山となります。そこから2633mの標高点までツガとシラビソの林の藪尾根になります。距離では2kmくらいでしょう。2633mの標高点あたりからはダケカンバと這松。夏の時期なら這松の藪こぎで苦労するところですが雪があればそいつから解放されます。しかし、雪の時期は別な要素が問題となります。
開運トンネル手前の駐車場はいっぱいでした。主に北岳ねらい。
広河内林道とゲートと登り始めの山の神の石祠
鉄パイプの整備された巡視路がたどり着くのが、この迫力ある導水管です。橋があります。
導水管の終わりから山道となります。
発電所の施設が終わった後の急登は傾斜もあり、ルート取りに苦労しました。それが終わるとわかりやすい尾根になります。標高で1300mを越えたあたりです。
雨池山の三角点1936.6m まで来ました。
針葉樹の林から解放されて、木の間に大唐松山が見えてきました。雨池山を過ぎるとしばらくは急登から解放されます。
農鳥岳も見えたりします。なんと遠いことでしょう。農鳥岳のことは考えないようにして、目の前の斜面だけに向き合ってひたすら登ります。
2346mの標高点のピークは大唐松山のいっこ手前のピーク。ここで時間切れとなり一日目は終了。朝は雪雲がかかっていた主稜線も午後にはきれいに晴れ渡りよく見えました。テントを張ったピークのちょっと下から見えた、間ノ岳と北岳です。
こんな夕暮れを見たら明日の天気は約束されたもの!というのは大きな勘違いで、とんでもない天候でした。
続きます。
0 件のコメント:
コメントを投稿