笊ヶ岳への静岡県側のルートは、主稜線(山梨と静岡の県境)の生木割(なまきわり)2539.7mというピークから西に延びる尾根に取りつきます。
椹島の北の大井川に架かる滝見橋。この橋を渡って尾根に取りつきます。渡らないで橋の手前を左に行くと千枚岳方面の登山道です。
笊ヶ岳登山口の標識。
ひと登りで送電線の鉄塔わきを通過。いったん緩んだ傾斜の先は本格的な登りになります。椹島の標高は約1120m、鉄塔の先が1372mの標高点、急登の先の1857mまで登れば完全に尾根に上がって傾斜が緩みます。
急坂の登り。
標高2000mを越えると広い緩やかな尾根になります。結構長くてどこでもテントが張れそうな尾根です。
この立派な標識は目立つし、緩やかでだだっ広い尾根の上ではいい目印です。この先で尾根の北側を歩いていたとレースは、南側に移ります。沢で言えば、下木賊沢から上倉沢側のトラバースに変わります。
結構険しいトラバース道です。トラバースしないでそのまま生木割に登ったほうがずっと安全です。ただこのエリアの主役は笊ヶ岳なので、笊ヶ岳に登るためにはこのトラバース道を通過するしかありません。トラバースなので沢と尾根が交互に登場します。トラバースの道がアップダウンしてつけられるのは、岩場が登場してそれを避けるために上下するんです。沢登りの巻き道と同じです。滝が登場して登れない場合、左右のどちらかをエスケープ的に巻きながら登りますが、登るだけではなく、登りすぎたら沢身に戻るのに懸垂下降したりしますが、このトラバース道も全く同じように道がついています。だから険しいんです。
だいたい7~8本の沢を通過します。同じくらいの数の尾根も通過します。トラバースルートの起点は2053m標高点の下で、自然と斜面のトラバースになります。終点は上倉沢の広河原と呼ばれるところです。
本格的な整備から数年は経っている感じです。橋もハシゴも登場しますが、経年劣化が進んでいます。
シーズン初めにとりあえずの整備が行われているようです。こんな倒木があるところも鋸が入っているのが最低限通過できるための整備という感じでした。
バランスを崩して転倒すればただではすみません。
生木割から南に伸びる延びる尾根の末端をまたぐと、こんな感じのカラマツが登場してすぐに広河原です。
トラバース道が終わって、上倉沢の沢身にいったん降りて対岸に登り返して笊ヶ岳の登りに取り掛かるという感じです。そこがちょっとわかりにくいので、伏流になった涸沢の上倉沢にはこんなド派手なマーキングがあります。
トラバース道対岸の幕営地。ここにテントを張ってベースキャンプとしました。
すぐ横の上倉沢は涸れているので、水を求めて上倉沢を5分くらい下ります。くだると突然あふれんばかりの湧水です。冷たくておいしい水です。
翌朝、笊ヶ岳に向かいました。涸れ沢につけられたトレースを進みます。上倉沢左岸の笊ヶ岳にに直接突き上げる沢です。
途中から右岸の斜面のトラバース道になります。この場合のトラバース道は、間に入る沢がとても小さいものなので問題になりません。主稜線に近いからです。つづれ折りの優しいトラバース道。
主稜線に出ました。反対側は山梨県だという尾根が主稜線です。
赤石岳と荒川三山。展望がきくとモチベーションが上がります。
手前の黒い目立つやわらかい山頂が生木割2539.7m。笊ヶ岳の次は生木割に進みました。
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