2020年6月15日月曜日

日向山新ルート?

昨日までの雨が止み、高温予報の甲府盆地から山へ。ウエットなベルガ通りの先には甲斐駒をはじめスタッフ勢ぞろいって感じの山々。ひょっとしたらとても重要な下見をすべく静岡山岳自然ガイド協会のメンバー3人で登山口に向かいました。日向山です。


🄿マークに車を停めて時計回りに周回しました。先日、錦滝ルートの登山道廃止をブログに書きました。とすれば矢立石からのルートが唯一の登山道ということになります。でも日向山北東尾根という素晴らしい尾根があります。矢立石だけではなくほかのルートを勝手に探ったわけです。


ルート全体にやぶはありません。


標高900m周辺は平らな部分が多く、地図読み泣かせの地形でこんな絶望的な崖が登場しましたが、尾根をキープってつもりでこなしました。


雨上がりの森の中、ワサワサした音に包まれてました。音の主はマイマイガの毛虫。頭上の樹の葉っぱをワサワサ食べてるんです。その音が響く(大袈裟ですが)中を登っていきます。写真をよく見てみてください。やつらが食べて落ちた葉っぱの破片とうんち。


ほぼ950ⅿの尾根に乗っかったら、昔の仕事道の道形が登場しました。何の不安もなくその半世紀前の道を進みました。


もう一回計画段階の地図を。🄿マークからほぼ赤ルートで登り、950ⅿあたりで緑ルートに入り、1000mあたりで赤ルートに戻ったというのが実際。黄色、緑、赤が候補ルートでした。紫は下山ルートです。


1100ⅿあたりで登場した昔の仕事道の道形。


ヒノキの植林地の昔の仕事道の道形。


1223mの標高点の後そのまま傾斜のゆるい地形が続きそろそろという気分。


そろそろというのは矢立石からの登山道合流ってこと。1250mあたりで合流した登山道です。


周辺にたくさん咲いていたナツタムラソウ


矢立石からの登山道の馬頭観音。この道もやはり昔の山仕事の道だと主張しているような馬頭観音像です。


山頂雁ヶ原に飛び出ました。青と白の世界、いい天気のご褒美です。


奇麗な山頂エリアの雁ヶ原。


白砂の向こうに八ヶ岳


ふり返って甲斐駒ヶ岳。あっ~もはや夏空じゃん。


さっ、読図に戻って日向山北東尾根を下ります。


日向山山頂からの出だしがむずいんです。地形図見ましょう、読みましょう。


で、実際北東尾根に入ると時々登場するブナの大木に圧倒されます。


そのくらいすっげ~って感じのブナの大木が登場するんです。


その森の中の長老のような大木のいくつかが倒れていました。温暖化っていうのを意識せざる負えません。人間が一番しわい(甲州弁)


それぞれのブナに名前つけたくなるわ、みたいな。


写真で分かるでしょうか?昔の山仕事の道形って写真です。里山のあるあるワンダーランドです。


こんな気持ちの良い尾根道が登場。


四等三角点 点名田沢川。1221.5m ここには山の神の石祠があります。


北東の方角に昔の山仕事の道を利用して下っていきます。倒木は仕方ないでしょう。


その道に炭焼き窯が登場ってわかりやすいと思います。山の遺産だと思います。


林道のちょっとあったモミジイチゴの実、酸っぱい実

 日向山には錦滝ルート、矢立石ルートとふたつの登山ルートがあります。錦滝ルートは登山道から抹消すべきだと提案しています。それ以外のルートを探った今日でした。残念ながら今日登ったルート、魅力は全くありません。そりゃ昔の仕事道ってのは小さな魅力かも知れません。が、面白くないルートなんです。仕方ありません。ただ、北東尾根はブナの巨木や地形の面白さでとても魅力あります。あとはそれぞれの登山者が自分のスキルを上げてオリジナルの山を実践するかということでしょう。僕のようなガイドに依頼するというのもありです。

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