2013年4月24日水曜日

前穂北尾根 壮絶な下山!



前穂高岳北尾根は日本のクラシックな岩尾根です。
山頂から北の方に延びた尾根で、最後は屏風の頭というピークで終わります。
屏風の頭の下、横尾谷側には屏風岩という有名な岩壁があります。

 
今季からリニューアルした沢渡バスターミナル  まるでアメリカのナショナルパーク


大正池に穂高岳連峰。鏡のようです。観光シーズンが始まる前の上高地、僕らしか乗っていないバスの運転手はとても親切でした。


明神からの明神岳、

 新村橋、上高地名物のサル


奥又白谷に入ったら雪崩の犠牲になった木々がたくさん。


奥又白谷の全景です。稜線は前穂北尾根 右は慶応尾根 左は奥又白池に登る松高ルンゼ・・・

 松高ルンゼのデブリ

 こちらはパノラマコースの登り口

凄まじい雪崩の跡。左右の樹林帯の中も表層雪崩のデブリだらけ!
先週末のもののようで比較的安定していましたが、どこから取りつくか相当思案しました。

 みんな雪崩の跡です。

 ガイド仲間の中島和也さんです

北杜市在住です。得意はアラスカという変わり種、オーロラツアーも企画されています。
アラスカでオーロラですよ!
パノラマコースの慶応尾根の乗越です。慶応尾根の取り付きになります。
前穂北尾根の8峰から派生している尾根で、隣に早稲田尾根があったりするのも登山史です。


木々の向こうの雲に真横になった虹が見えますか?これは彩雲という気象現象。サングラスを通して撮りました。


急な慶応尾根の最後。北尾根8峰のピークです。青空じゃないのが残念!


わかりにくいですが、右奥の一番高いピークが奥穂高岳、北岳の次に高い山です。その右が涸沢岳、間のコルが白出ノコルで、穂高岳山荘があります。前穂北尾根はスノーリッジといくつものピークとなって左に登っていきます。


ちょっと急な所がありロープを出しました。細かいピークがいっぱいあります。ジグザグです。

 涸沢カール

写りは悪いですが、涸沢です。小屋明けの準備で除雪作業中。荷揚げ日和でヘリが行ったり来たり。

 北穂高岳と槍ヶ岳

 クレバスです。


時間切れで6峰と7峰のコルにテントを張りました。奥穂と涸沢岳が見えます。

 翌朝

夜のうちから降り始めた雪、テントも少し埋まりました。視界が悪く撤退決定の朝。

 8峰の近くまで戻ってきました。

これでもまだましな方で、まさにホワイトアウト。地図と磁石とGPSで進行方向を見定めます。
クレバスに落ちそうになったり、雪庇を踏みぬきそうになったり、天地がわからなくなるようなホワイトアウト

 やっと安全地帯。

 しずくです。雨


河童橋まで戻りました。
中島和也さんと初めての山行、すっかり意気投合して、これじゃあまるで前穂北尾根にキャンプをしに来たみたいだと大笑い。でも本当は修行でした・・・
時間があれば日々研鑽!リアルな体験をガイド山行に生かしたいと思ってます。
前穂北尾根、快適に登るには一週間は早かったようです・・・




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