秩父も山と人の繋がりかとても濃い地域です。韮崎からだと雁坂トンネルを通って約2時間。
静岡山岳自然ガイド協会の主催事業「プロガイドと登る武甲山」というイベントでした。
芦ヶ久保駅から登山口の生川(うぶがわ)一の鳥居まで車で移動。途中、石灰に関係したプラントがいくつもあります。武甲山の北側に広がる景色です。写真の上の方は山頂方面。
一の鳥居、正確には「武甲山御嶽神社 一の鳥居」というのでしょうか。狛犬は狼です。
埼玉県野外活動センターの所長さん廣川ガイドの「オオカミ信仰」の解説。大口真神=オオカミで現在は絶滅してしまった日本オオカミが神格化したものだそうです。
人の言葉を理解し、人間の性質を見分ける力を持ち、善人を守り、悪人を罰するものと信仰され、厄除け、特に火難や盗難から守る力があったオオカミ。盗難とは畑の作物も含んでいます。
一の鳥居からシラジクボコースは地図には載っていません。特に迷う様な所もなくよく整備されています。ただ、ずっと杉檜の植林された林の中です。
シラジクボで主稜線に出ました。
シラジクボから山頂まではちょっときつい登りです。
山頂手前でお昼にした後、みんなで山頂にGO
この山頂標識は品がありました。柵があるのは安全のため、向こう側は切り崩された崖なので仕方ありません。落っこちてしまいます。
切り崩された北側と秩父市の街
山頂手前の「御嶽神社みたけじんじゃ」も当然オオカミの狛犬
廣川所長の解説は武甲山の歴史になりました。
武甲山の石灰岩は日本屈指の良質な大鉱床で、明治時代よりセメントの原料として採掘が進められました。昭和15年に秩父石灰工業が操業を開始して以降、山の姿が変貌するほど大規模な採掘が進められ、それは山頂付近でも行われました。
明治33年の測量では標高は1,336メートルを記録。その後三角点が移転させられ、昭和52年には標高1,295メートルとされ、平成14年改めて周辺を調査したところ、三角点より西へ約25m離れた地点で標高1,304mが得られ、国土地理院はこれを武甲山の最高地点としています。
表参道と呼ばれる登山道を、一の鳥居目指して下ります。途中3本の大杉の横を通ります。
大杉の広場
神々しいまでの大きな杉でした。幹の枯れた太い枝がなんとも言えません。
武甲山ともお別れ
参加者は埼玉県の方を中心に東京からも。
多くのガイドのみなさんも参加して頂いて、とてもスペシャルな山行となりました。
告知に難があったので、次回はより多くの方が参加出来るようしっかり取り組みたいものです。
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