2014年7月20日日曜日

富士山 富士宮口

富士山は一つで、関係する自治体は山梨県と静岡県。今年も足並みは揃いませんでした。
静岡の開山日は7月10日の予定が17日にずれ、山梨はいつも通りの7月1日。富士はひとつなんだけどな~
水ヶ塚駐車場もスタートの日。まだまだ登山者は多くないです。梅雨明けしてないからかな?


富士宮五合目

フジハタザオ
アブラナ科の植物で‘空に掲げる小さな旗’茎を竿に見立てて花が竿に付いた旗なのでしょう。
給水するために根っこがとても長いという意味だと思っていましたが、ハクサンハタザオとかハタザオキキョウとかがあるようなので、地上部が名前の由来。ヤマハタザオということもあるようです。


白い積雲が下界を覆っています。宝永山を見下ろす位置まで登ってきました。風が強く、上空は巻層雲におおわれています。


基本火山なのでくずれて溶岩がごろごろしています。玄武岩がそのまま固まったような岩場もあったりします。写真の白いロープが登山道の誘導をしています。ちょうど整備をなさっている方々に出会いました。苦しい登りですが、このロープは目印なのでこれを使って登ってはいけません。


本日の宿「萬年雪山荘」
ここは小屋の裏手に残雪があるので比較的水にゆとりのある小屋だと思います。


前夜は19時くらいに床につきました。
開けて2時起床、2時半出発。大して込み合うこともなく富士宮口の山頂の鳥居をくぐりました。


富士吉田口山頂の明かり

富士登山で圧倒的に多いのは、お昼から登って途中八合目前後で仮眠をとって山頂御来光を目指すというものです。2日間の照準は‘山頂御来光’の一点に絞られています。話としてはわからなくもありません。全国から富士山に来るわけで、単に登ったというよりも山頂の御来光を拝んだ!となる方がなんとなくインパクトがあります。まず‘山頂御来光’があって、それを体験するためには登山をしなければならないという現実。本末転倒だと思います。まず登山があって、その登る山の一つに富士山がある、というのではありません。
今回の依頼はまさしく‘山頂御来光’山行中は普段の登山に近づけるように心がけました。その第一の目的の‘山頂御来光’は残念ながら雲に阻まれてしまいました・・・


雪と言うほどではありませんでしたが霙も降った風の強い朝でした。お鉢めぐりの途中あまりに寒いので、吉田口の小屋で暖を取り英気を養いました。


ダイナミックな景色です。風が強くて寒いです。場所によっては凍りました。


剣ヶ峰下の雪

剣ヶ峰へは30分待ちの渋滞だったので、内緒ですが岩場を登って写真に収めた富士山山頂3点セットです。手前から世界測地系移行の記念のプレート、三角点標石、最高峰富士山剣ヶ峰の石柱


下山は御殿場口としました。


御殿場口の大砂走りを体験していただきたかったからです。


大砂走り、小雨も降って適度なお湿りで砂埃も少なく快適だったのですが、苦手な方もいたようで評価は半々と言ったところでした。でもわずか300年前に噴火した宝永山の横を豪快に下れるので富士山をを満喫することになります。


水ヶ塚駐車場から見た宝永山と双子山です。双子山の右下に御殿場口5合目があります。
大砂走りは宝永山の東から御殿場口5合目に1300mの標高差を一気に下れます。今回膝の痛みに苦しめられて最後尾になってしまった方でも、1時間半で下りました。


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