2015年3月22日日曜日

秩父大ドッケの福寿草

「大ドッケの福寿草」でネット検索をすると、でるわでるわの「秘密の花園」ということで行ってみました。でここ、微妙な所なのかというと、かなり微妙です。登山道はありません。アプローチを考えると花園がひとり歩きしています。アプローチのガチな感じからすれば誰でも行けるところではありません。あの福寿草の群落が守られないかもしれないからと、中途半端に山行記録を出すというサイトがいっぱいあります。断言できます!地図読みが出来ない人は行ってはいけない場所です!下山後に出会ったご夫婦は遭難一歩手前。同じようにアプローチして、沢の出合手前で沢に入ってしまい、迷った挙句に隣の尾根に登りあげて峠の尾根を下ってきたそうです。福寿草には出会えなかったそうです。良かったです、何とか無事に下ることが出来て。疲労困憊したご夫婦でした。福寿草の前にマスターしなければならない登山技術があるというルートです。

始まりは秩父鉄道の浦山口駅、ここで合流の方がいました。


浦山ダム。秩父の地域はテーマとして巡礼とサクラなんだと思います。浦山ダムのダム湖はサクラ湖です。


浦山大日堂前駐車場に車をとめて出発です。コミュニティーバスの発着所でもあるし、トイレもあるので起点になるところです。ただ駐車スペースは5~6台といったところでしょうか。

細久保集落目指して

確認はとれていませんが、浦山川にかかるこの橋の欄干はレールでした。森林軌道があったのかもしれません。


細久保集落への道はとても立派でした。


トラバース気味に高度を稼ぎます。途中の小沢では立派な石積の橋がありました。


廃屋

細久保集落が起点になります。そこを過ぎても昔の仕事道が続いています。ところが、700m標高レベルぐらいからトレースが怪しくなります。そこまでは、立派な石積があったりして安定した仕事道です。


こんな小沢のトラバースもあります。


山腹をトラバースした後で出合う沢を詰めます。沢登りという程のことはないのですが、沢地形の弱点をついて登るということになります。


しばらくするとこんな石積が段々畑のように展開します。すごい規模です。痕跡はありませんが、絶対にあいつだ!という確信。


「秩父ワサビ生産組合」というプレート。ワサビは存在していませんでしたが、ここで大規模にワサビが栽培されていた証拠です。細久保集落からの道もここに至るためのものだったのだと思います。何らかの原因で途中のセクションが崩落地形になってしまったのでしょう。


水流がなくなってから沢を登って行くのですが、ながいながい!稜線を目指してください。感覚的にはその方が気分的に楽かも?みっちり登らされます。目の前に緑の物体が見えてももうすぐだなんて思わない方がいいです。ほとんどが岩に着いたコケです・・・


そんでもって登場!の福寿草です。


とにかく素晴らしいです!


こんな山奥の懐の深い所に大群落です!


この日は残念ながら太陽の光がなっかったので、開き具合はイマイチでした。


ゆっくり昼食をして、残りの登りをこなして1360m地点の稜線に上がりました。
残念ながら時を経るにしたがってくもり


熊棚

峠の尾根を下山して、はっきりした目標物の送電線。


地蔵峠の記述あり。

昔は登山道として整備されていたのかもしれません、こんな標識もありました。


とりあえず安全に下れてよかったです。下手をすれば、最後の最後にロープを出す羽目になったりしますから。安全に植林地を下ることが出来ました。


福寿草の群落だけクルーズアップされるということは間違いで、そこに至るには地図読みが出来ないと危険です。山自体は基本険しいので、自分でルート取りが出来ないなら入ってはいけないルートです。参加条件は読図可能です。



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