奥裾花自然園、目玉はなんといっても、81万株と言われるミズバショウです。ずっと気になっていた場所でした。去年は訪ねようかと思いきや、結局土砂崩れで道路が通れないまま実現しませんでした。ある意味かなり特殊な場所です。
長野市から1時間半かかってたどり着いた奥裾花駐車場。ワングレードアップの観光地は入園料が必要となります。ミズバショウの時期には410円の入園料。5月31日までです。6月1日から10月31日までは200円。地元では大切な現金収入です。オオヤマザクラがきれいで、途中の池にはサンショウウオの卵が見えました。
鬼無里村はずっと気になっている所でした。僕は結婚して27年。結婚する前から「生活クラブ」という生協のメンバーでした。庶民が無理なく安全な食材を手に入れることが出来る信頼できる生協です。その生活クラブの購入ラインナップに必ず入っていた鬼無里村の農産物。すごく身近な鬼無里村です。鬼無里村は、合併して今は長野市。鬼無里地区の住民は約2000人だそうです。事業母体の長野森林組合の中で鬼無里の食品関係の事業高は3億円で、その7割が生活クラブだそうです。
駐車場は無料でした。駐車場からシャトルバスが出ていて、奥裾花自然園までは200円ぐらいで行けます。ただバスは9時という遅い時間の運行なので、歩きました。40分くらいの車道歩きです。終点のバス停から歩いて5分くらいで徒歩道となります。出会うことはありませんでしたが、まじ熊さんの出没があるところのようです。
しばらくして、西の尾根に登る道標が出てきました。
地元のバスの運転手さんと話したところ、今年は残雪がとても多いそうです。GWでこんなに雪が残っているというのは珍しいそうです。
雪解けの沢筋に生えていたワサビの花
力強いブナの木々の間を抜けて進みます。
マーキングはありますが、優しくはありません。雪が融けてしまえばトレースが出てくるのでしょうが、全ては残雪の下です。単純に目印を追って登れるという山ではありません。
散発的な道標。ルートファインディングは簡単ではありません。
ツルアジサイのドライフラワー。
基本どこでも登れます。ただ稜線に上がるまでにどんどん傾斜が増すので、アイゼンを使うタイミングとか、ピッケルの使い方とか、様々な冬山の技術をマスターしていないと入ってはいけない内容の山ではあります。
行者ニンニクがたくさんありました!
すこしだけやぶ漕ぎっぽいところを突破すると、目の前には冬の厳しい環境の名残りの雪庇の跡が現れました。自分の身長の倍はあるであろう雪の壁です。でも弱点はあるので突破できます。
稜線に出たら遥かな山脈が見えました!尾根を辿って行って一番目立っているのが堂津岳です。
登るに従い存在感をあらわしてきたのは、高妻山と乙妻山。
発達していた雪庇の跡をトレースして行くわけです。すごい残雪ですが、歩くのは簡単です。
山頂標識は雪の下で、目印となるものはありません。でも地形で山頂ということはわかります。360度の大展望なのですが、残念ながら雨雲が迫っています。険しい西岳。
一夜山
白馬方面は残念ながらこんな感じでした・・・
ショウジョウバカマ
シラネアオイ、一株だけ咲いていました。
帰りは、雪の付き具合を見ながら、急斜面をガシガシ下りました。
ブナ林は見事です!
残雪とブナの林と、新緑でとても綺麗でした!
雪解け水とミズバショウ。かなり速い流れです。
間近で見るとつくづく不思議な花です。
戻った駐車場ではオカリナの演奏会をしていました。山の歌、ジブリ、オンパレードでした。
簡単に取り付ける山ではありますが、冬山の技術を習得した上で行くと何倍も楽しめると思います。ベースは相変わらず読図です。
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