2016年11月21日月曜日

ヘッドランプ

山に登るときに絶対持たなければいけない装備のヘッドランプです。日帰りで、コースタイムも短いからいらないよね~という感覚はNGです。何かのアクシデントで帰りが遅くなって真っ暗になるというのは普通にあることです。明かりがないと何も見えなくなってしまいます。

ヘッドランプの製品テストをしたということではありません。たくさんの製品の機能を把握するなんてことは無理です。僕が普段使っていて感じたことを書いてみたいと思います。


ヘッドランプ、いろんなメーカーがいろんな製品を出しています。これがベストと言えないので中々難しいチョイスになります。写真は、10年近く前に購入したBD(ブラックダイアモンド)のスポットというモデルです。今のモデルからすれば、前の前の前…ぐらい古いものです。


なんかこぴっとしたやつを購入したという自己満足からなのか、10年くらい使ってきたヘッドランプ。こいつの弱点は電池交換のやりづらさ!電池交換するのにバッテリーボックスが開けずらいこと。ドライバーか何か金属製のシャープなものがないと開けられません。 仕事柄、実際の山で電池交換を頼まれることも多々あります。こんなに扱いずらいと嫌になっちゃう!素手で扱えることが前提であってほしいです。ヘッドバンドもヘタッテしまって一度替えました。


拡大した写真なので、電極の方向がわかりますが、これって暗がりで電池交換しようとしたらかなりハードルが高いと思います。明かりがない中で+、-の方向を確認して電池を入れなければならない・・・ 単4電池3本。


ガイドなので、だれよりも明るく使えるヘッドランプを持ってないとだめじゃん!ということで5~6年前に購入したペツルの当時の最上級モデル、”ペツル「ミオRXP」”ヘッドランプに一万数千円も掛けたなんて、すっごいことでした。


御多分に漏れず、LEDで明るいというのはあります。買った当時では一番明るいヘッドランプでした。160ルーメン。でも、使っていてだんだん徐々にバッテリーがなくなる感じに暗くなります。急激に光源が奪われるのなら即バッテリー交換という感じですが、ほんとだんだん落ちていくので、暗いなと思っても使い続けるというパターンでした。バッテリーの消耗は激しかったです。
ハニカム構造に見えるカバーで、遠距離モードで照らします。


ハニカムカバーを外すと近距離が見やすく明るくなります。でも、いざヘッドランプをつけている状態で使い分けることはほとんどありませんでした。ヘッドランプって、一度スイッチ入れたらそのまんま使い続けます。いろんな機能が付いていたとしても、それを使い分けるということはほとんどないというのが実感です。


5~6年前の最上級モデルだったわけですが、とにかく一番使いにくかったのがスイッチでした。左からバッテリー残量のインジケーター、次がメインスイッチ、右がこれを押している間ランプがつくというスイッチ。手前の黒い突起は、誤作動防止の突起。これが通常一体になっているときはスイッチが押しにくくてどうしようもない感じでした。もちろん冬の手袋をした状態だとアウト!って感じでした。


バッテリー交換も暗がりではとてもやりにくいです。結構暗くなってしまってからバッテリー交換をするというのはあります。準備不足ですがね・・・ 単三電池3本。


この夏から使い始めた、国産ブランドのmilestoneのMS-E1。はっきり言って重いです。


スイッチは使い易く、手袋をしていてもOK。右がメインスイッチで、左が赤色LEDとサブ。最近のまともなヘッドランプに必ずついている赤色LED。山小屋やテントに泊まっている深夜、トイレに起き出すなんてありますよね?そんなときに使います。狭いスペースで、周りに寝ている人の安眠を邪魔しないためです。自分の足元さえ見えればいいわけですから。こんな時メインの明かりで照らされたものなら、まさしく安眠妨害となり顰蹙もんです。たとえ生理現象だとしても。赤色LED使えます。


バッテリーボックス。単三電池3本。250ルーメンという明るさですが、ナチュラルウオームカラ-という明かりの種類で、優しい感じの色。


なかなか頑丈な作りで、重い原因でもあるのですが、防水性はバッチシみたいです。何より、バッテリーボックスの電池のマイナス極に付けられたコイル、実際暗がりで電池交換をしましたが、このコイルがとても分かりやすくて電池の方向が簡単にわかりました。電池交換が簡単というのはとても重要です。


これはまだ山で使っていないブラックダイアモンドのスポットの最新版です。明るさは200ルーメン。


スイッチは一つで使い勝手は良さそうです。ただ、何回押すとどうなってとか、使い方がいろいろすぎてオーバースペックかもと思わせます。購入したお店の店員さんも正直しどろもどろって感じでした。ヘッドランプ使うにも予習が必要なんです。ボタンの押し方で明るさが調整出来たり、スイッチをロックしたり、赤色LEDにしたり、事前予習は必ずやらないと使えない最近のヘッドランプ。


バッテリーボックスの開閉は簡単に手で出来ました。単4電池3本。


電極のサインはやはり暗がりでの電池交換には向いていないようです。milestoneのマイナス極のコイルが、前時代的ではありますがとても分かりやすい希少種なのかな。


真ん中のプラスチックケース、電池変換スペーサーと言います。このケースの中に単四電池を入れると単三電池として使えます。予備電池をいつも持ちますが、このケースのおかげで単四電池しか持ちません。当然容量は減ってしまうので、長時間使うときはその都度電池を変えます。結構軽くなった感じがします。


ヘッドランプ購入予定でどうしようか?と悩んでいる方に。明るさは100ルーメン以上で、バッテリー一体型で、100g以下のものが使いやすいと思います。明るくても、バッテリーボックスが後ろについているタイプだとはっきり言って重いです。100ルーメン以上の明るさなら十分です。イメージしているのは山頂ご来光の富士登山だったりします。明るければいいというものでもないので、明るさや使い勝手の良さを考慮してトータルにとらえてください。

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