山梨と静岡の県境の尾根にある大谷嶺、山頂から南に延びるやぶ尾根のことを「七人作りの峰」とか「七人作りの尾根」と呼びます。名前の由来はわかりません。七人作りを下りました。
写真は大谷嶺の山頂です。山梨側の言い方で行田山。標高が2000m、2000年の年はミレニアムピークということで、両県それぞれでもりあがった山頂です。山頂の西のピークの下に、山梨側からの林道(井川雨畑線)につながる標識がありますが、林道そのものが通れない現状からすると紛らわしい標識となります。
尾根の下りなので、ルートファインディングが難しい前提です。ガスっていますが、右側は日本三大崩れの一つ「大谷崩」です。
大谷嶺から南下する場合、まずの目標は「鉢櫃山はちびつやま」です。
大谷嶺と鉢櫃山の間に「アザミ沢のコル」があり、いったん下って登り返しという感じです。と淡々と書いてしまうと実感とは程遠いです。細かなアップダウンが続き、なんといっても大谷崩の縁を歩くわけです、落ちないようにかなり注意しなければなりません。
右がガレ、左は急傾斜のササ。ガスっていて展望がなかったのは残念でした。
鉢櫃山はちびつ山の山頂と思われるピーク。1912mの標高点。
七人作り全体を通じて一番厳しいのが、鉢櫃山からの下り。木とササを掴みながら下りますが、とにかく急な斜面です。
尾根の右側は大谷崩。
急斜面をこなしたところが「七段沢のコル」。鉢櫃山方面を振り返りました。ここも地形図には表れない細かなアップダウンでした。東側に七段沢という沢があります。
印象に残った苔むした倒木。
崩れを防ぐための山腹工事が行われている現場。稜線上に現れた工事現場にちょっとびっくり。作業員の方々も逆にびっくりされたことでしょう・・・
おそらく標高差400mを、このモノレールに乗って通われているのだと思います。
一瞬見えた大谷川の流れ。右手に大谷崩の扇の要があって、そこから扇状に崩れが広がります。
すごく広がった尾根の読図はやはり難しいです。難しいルート取りでした。
1766m⇒1612m⇒1489mと標高点を確認して尾根を下りました。ちなみに1612mの標高点は等高線が閉じていますが、ほとんど登り返しはありませんでした。
下のガレは、1357.9m三角点「七人作り」の手前の東のがガレです。
三等三角点「七人作り」の柱石。
最後は新田神社に向けてヒノキの植林地の下り。ここも急傾斜で長いので注意が必要です。
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