2017年3月14日火曜日

三浦アルプス

三浦アルプスで地図読みでした。三浦半島の付け根の鎌倉や逗子周辺は緑の里山が残っています。三浦アルプスは逗子市、横須賀市、葉山町にまたがる標高200m前後の山域です。森戸川の源流にあたるのが東尾根、二子山があるのが北尾根、葉山町の仙元山までが長い南尾根で構成されていて、ちょうどカタカナの「コ」の字のような山容です。標高こそ高くはない三浦アルプスですが、地形の変化がとても激しく、道迷い騒ぎが頻繁に起こっています。この日も何度か道を聞かれました。
湘南の海岸線、由比ガ浜です。遠くの山なみが三浦アルプス。江の島を間近に見たのは何十年ぶりでしょうか?


さすが湘南の海岸です、この時期にたくさんの人が海に入っていました。びっくりでした。


なんかかわいい江ノ電。


葉山町の南郷上ノ山公園をスタート。


阿部倉山と双耳峰である二子山の西側のピーク、下ノ山の間の沢を詰めて稜線に上がりました。ひどいやぶ。


それでも足元には春の息吹。ヨゴレネコノメというネコノメソウの花。


すぐ隣にやっぱりネコノメソウの仲間、ヤマネコノメソウ。


ニリンソウの葉っぱとつぼみ。


三浦アルプスで逗子の駅に一番近いピーク、阿部倉山。


展望のない三浦アルプスですが、ときどき現れる大展望。東京湾や相模湾が見渡せます。


二子山の双耳峰の東のピークは上ノ山と呼ばれ、一等三角点がありました。


山頂の案内板に登場するものも都会です。その辺の感覚は山梨の田舎者の感覚です。山を登っていて同定する対象がみなとみらいやベイブリッジだったりするからです。


二子山の三角点から、地形を見ながら真南に下りました。下ったところが森戸川の枝沢が分岐するところなので、現在地がわかりやすいと思ったからでした。やぶがひどく視界が利かないため、少し東に寄り過ぎてねらい通りには行きませんでした。


探して見つけたカンアオイの花。


春です、ウグイスカズラが咲いていました。


ハートに見えるキジョランの葉っぱ。長距離移動することで有名なアサギマダラの食草とされ、卵も産み付けられるつる性の多年草です。Tさんに教えていただきました。


ヒメウズ 姫烏頭 トリカブト(烏頭ウズ)に似ていて小さいからヒメ。


キランソウ


タチツボスミレ


200mより低い標高の細長い1km近い中尾根を延々と縦走しました。東京湾が見える東尾根の手前、送電線が現在地の同定に役立ったりします。


横須賀の米軍基地あたりがよく見えました。米軍の空母も発見しました。


纏イリス(まといリス)の看板がたくさんありました。でも注目、特定の地名が書かれていました。ぬままひがし沼間東、北側の集落?町の名前が沼間。


主稜線上の158.8mの三角点は立ち入り禁止の感じだったので(民有地という事もあります)、森戸川のいちばん北の支流に下りました。特徴的な地形を確認して北の主稜線にやぶ漕ぎ。これがとんでもないやぶで閉口しました。


さすが里山、文政年間の馬頭観音が登場して、人の営みの上に里山があることを実感。


ぐる~っと回って南郷上ノ山公園に戻ってきたら、ギブシの花が咲いていました。すっかり春です。地形図を初めて見た時は、地形図の等高線の曲がり具合にときめいたのですが、あまりの変化の展開の速さに疲れてしまいました。もちろんここ三浦アルプスでも等高線の変化をコレクトする地図読みは出来るわけですが、次々に現れる尾根と谷に、アルプスなどの実際の山に生かされる学習ができるか?という疑問が残ってしまった三浦アルプスでした。


二子山の上ノ山。一等三角点のあるピークです。


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