湯ノ入沢上部の雪渓とミヤマキンポウゲ。
湯ノ入沢左岸の岩まじりの斜面を登っていきます。
かなり丁寧に鎖が設置されています。概ね幅広のバンド状なので難しくはありません。
いちばん傾斜のあった鎖場。
鎖場を過ぎると大出原。傾斜が変わり展望が広がるのでわかります。
雪解けが終わったばかりのところにはハクサンコザクラがたくさん。
チングルマのお花畑
南に目をやると、八ヶ岳の右にうっすら富士山。
稜線までの間の唯一の雪渓。アイゼンは必要ありませんでした。
白馬鑓温泉小屋を出発して3時間、稜線はもうすぐです。
谷底から這い上がって来た感があるので稜線に立ち感激です。
とんがりが剱岳で、その左が雲まじりですが立山です。向こうが主役、なのでこちらは後立山連峰と呼ばれるわけです。
白馬鑓ヶ岳の最後の登り。
コマクサの出会え。
タカネツメクサ。
初めて会ったかもしれないミヤマアケボノソウ。
僕の好きなシコタンソウ。
白馬三山の真ん中の杓子岳。実はこの時かなり焦っていました。ゆっくりのんびり白馬の稜線を楽しむ計画でしたが、3日目の天候が崩れるということがはっきりしたので、白馬山荘宿泊予定を変更して、白馬大池小屋を目指すことにしました。白馬山荘から栂池までと、さらに進んだ白馬大池小屋から栂池までのほうが、雨の中の行動になるとすれば楽だからです。ゆとりがあれば余裕が生まれ安全にもつながります。なので当初の予定にプラス3時間で白馬大池小屋まで頑張っていただきました。
時間が押していて杓子岳の山頂は割愛。といえど白馬岳山頂にすぐ着くわけでもありません。白馬岳頂上宿舎という小屋の手前のピーク、丸山の登りが侮れませんでした。尖がっているのが白馬岳山頂です。
登山道の様子。
なんとも形のいい白馬岳山頂。真南から見ています。
振り返って、杓子岳とその向こうに白馬鑓ヶ岳。
日本最古の山小屋にして最大規模の白馬山荘。開業は明治の終わりです。登山道が県境で東が長野県、西が富山県。
魅力的な氷の暖簾。時間もないのでNGを出した冷酷なガイド。皆さんまたの機会のどうぞ!
ウルップソウはとうに終わっていましたが、遅咲きの花に色は確認できました。
シナノキンバイ。
白馬岳山頂2932.3m
白馬岳山頂から白馬大池までは緩やかですが、すれ違いにが厳しいところもあります。
普通の登山道の先にあるイメージの雪倉岳。僕の勝手なイメージですが。
三国境。三国は富山と新潟と長野。越中、越後、信濃です。
ここでも振り返ると白馬岳山頂。奥に杓子岳と白馬鑓ヶ岳が見えています。
稜線上の小蓮華岳への登山道、見た通りのやさしい登山道です。
小蓮華岳山頂
タカネヤハズハハコ 高嶺矢筈母子 矢筈は弓矢の矢のしっぽの所のこと。
ウサギギク 葉っぱをウサギの耳に見立てたネーミング。
タカネナデシコ。
ミヤマアズマギク
頑張りました!白馬鑓温泉小屋から白馬大池小屋までの1日です。
白馬大池小屋の夕食はカツカレー。カツはチキンカツです。予定を変更して白馬山荘宿泊予定をさらに3時間先の白馬大池小屋にしたわけですが、白馬山荘から連絡が行っていて、去年連泊したことを覚えていてくれて、快適なスペースを確保していただいたという結果でした。有難かったです。
白馬大池周辺を散策する時間もありました。
夕方のドラマチックな空の色を見ることもできました。
こういうのは興奮します!きれいですから!
白馬大池小屋の朝食。
3日目の朝。名残惜しく白馬大池を後にします。
とはいっても感傷に浸る暇がない現実がこの岩だらけの登山道。
白馬乗鞍岳に登っています。最後の見納めの白馬の瞳といわれる白馬大池。
白馬乗鞍岳山頂。
白馬乗鞍岳のゆるやかな山頂部を過ぎて現れる雪渓。ここは結構遅くまで残っているので想定内でした。
万が一のためにアイゼンを着けました。
その後の岩のセクション。ほんと気を抜くことができません。
この残雪地帯、例年以上に残雪量が多いと小屋での情報でした。雪渓の次の岩場で終わると思っていたのが、その岩場の下にしっかり残雪が残っていました。そこがかなりやばかったです。
その後もイワイワした斜面。神経がすり減ります。
天狗原(てんぐっぱら)まで下りてくればもう安心。
高層湿原の天狗原です。木道は去年再整備されピカピカです。
天狗原から栂池自然園のビジターセンターまでもしっかり歩きます。
栂池ビジターセンター。地形図だけ見たら白馬大池までルンルンの道のように思えますが、イワイワした急な雪渓もある登山道なので侮れない道です。
それでもロープウェー、ゴンドラと乗り継いで標高約850mの栂池まで下れば終点です。
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