2018年8月22日水曜日

剱沢

池の平山は剱岳の北、北方稜線とよばれる稜線上にある山です。山頂は南峰と北峰に分かれています。南峰には去年達していますが、少し高い北峰には行けませんでした。3泊4日の山行で3日間雨にたたられた為でした。特に山頂を目指した山行3日目は雨と風で、やっと南峰に登れたという内容でした。どうしても北峰に立ちたいということで今年も富山に行ってきました。室堂から別山乗越に向かいます。僕は多くの登山者が上る雷鳥坂のルートより、新室堂乗越回りのほうが好きです。別山乗越に行くのにさほど変わらない時間だし、新室堂乗越のほうが花が多いからです。


チングルマの綿毛


雪解けが遅かったところにはまだチングルマの花。


ここはいつも雷鳥に会える気がします。


別山乗越に建つ剣御前小屋。池の平山へのチャレンジは最も近い池の平小屋スタートという計画なのですが、池の平小屋に初日に到着するのは無理です。立山黒部アルペンルートで室堂から、どこかの小屋に泊まって2日目に池の平小屋に入るということになります。去年は剱沢小屋、今年は剣御前小屋にしました。


夕陽が素晴らしかった!別山方面です。


湧く雲がどんどん変化していました。


そして主役ともいえる剱岳が登場しました。


室堂平もくっきり。遠くの双耳峰は薬師岳です。


奥大日岳が輝きました。


夕闇に包まれる直前も素敵です。


2日目はガスに包まれた朝。約2750mから剱沢の二股約1600mまで剱沢を下ります。


お盆休みが始まる前でまだ閑散とした剱沢のテントサイト。


テントサイトを過ぎ、剱沢小屋前からさらに下り、この滝が出てきてその下で剱沢雪渓に入ります。2時間近く雪渓の上の人になります。傾斜も一様ではなく急なところもあるのでアイゼンは絶対必要です。


ここでもやはりチングルマ。


八峰末端のマイナーピークの尖がり。


こんな凍ったところもあるのでアイゼンは必要です。登山靴だけだと転倒かもです。


平蔵谷(へいぞうたん)出合。


長次郎谷(ちょうじろうだん)の出合いで右に曲がりどんどん標高を下げる剱沢。すぐに剱沢ナムの滝。一旦沢筋から離れます。


左岸沿いの登山道にあるはしご。お気に入りのはしごではありますが、急な場所なので注意して通過しなくてはならない場所です。


真砂沢ロッジ手前の剱沢。雪渓の最後は危険だし見ているだけで怖いです。


真砂沢ロッジ。小屋開けも大変な剱岳周辺で一番自然と闘う小屋のイメージがあります。何事もなかったように営業していても、今年はお風呂を雪崩にやられたそうです。周辺の石垣も崩れていました。基礎から作り直していました。


通過した日はヘリによる荷揚げの予定でしたが、ヘリは飛ばず・・・


大学山岳部などの合宿のベースに使われることの多い小屋です。ヘリ対応に荷揚げのモッコが使われているのは面白かった。ヘリの風圧で飛んで行ってしまわないための工夫。


真砂沢ロッジの先に登場する三ノ沢雪渓。対岸に渡るとハシゴ段乗越への道。雪渓が使える状態でした。


真砂沢ロッジ下の標識。わかりやすくてとても素晴らしく思えました。そして・・・


今年は早々と黒四ダム、ハシゴ段乗越への剱沢に橋が架けられていました。安心です。


鎖と足場が今年も生きていました。使えるってことです。


トラバースなのでこんな形でセルフビレーを取っていただきました。


剱沢二股の吊り橋。


いよいよ見えてきた三ノ窓雪渓。仙人新道の登りの始まり。標高約1600mから約2100mまで500mの登りですが、雪国の登山道は山梨周辺より優しくはありません。


仙人新道が終わった仙人峠。かなり苦しい登りです、仙人新道!


峠から下りになりますが、いきなりこんな案内。雨の少ない今年、池の平小屋の水場も心もとないということ。雨ばかりの去年からは想像もできない事態です。


入山から2日目でやっと到着した池の平小屋。一瞬青空の登場。嬉しい青空です。


なんだかんだで小屋の佐方さんのギター演奏でかぐや姫。ストーブがありがたい夜でした。


鉱山の宿舎だった小屋の歴史。このお地蔵さんは元の場所に移動予定のお地蔵様。


モリブデン。この鉱物の鉱山があった場所です。


翌朝気合を入れてさぁと、池の平山トライの朝です。日本海側の空は太平洋側に住んでいる僕らに理解不能ないつもの感じで、雨樋を流れる水を見てなんともがっかりしたアッタクの朝になりました 。なんだー!いっつもこんなんばっかじゃん!続く。


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