2019年10月1日火曜日

易老渡

光岳(てかりだけ)に登るルート
・大井川から
畑薙ダム沼平~畑薙大吊橋~茶臼岳~易老岳のピストンで2泊3日かかります。
・飯田市池口から
池口岳経由の長い尾根で、途中に小屋はないのでテント装備が必要です。これも2泊3日
・遠山郷から
遠山川の芝沢ゲートまで車で入り、林道歩き1時間くらいで易老渡(いろうど)です。
易老渡から山頂ピストンで1泊2日です。  易老渡へのアプローチを書いてみます。


前山の伊那山地を貫く矢筈トンネルを目指します。山道は工事だらけ、工事用信号機に度々停められました。


突然現れるループ橋。狭い谷間のスペースに造られた喬木(たかぎ)インターチェンジです。


はじめて通るときは戸惑うかもしれない構造です。


ゆっくり走れば大丈夫でしょう。


矢筈トンネル 長さ4176m


矢筈トンネルを抜けると、そこは遠山郷(とおやまごう)、長野県の南端で信州の奥座敷と呼ばれる秘境です。国道152号線を南下、上島トンネルで国道を外れ遠山川の谷に入ります。国道152号線は中央構造線という日本列島を縦断する大断層を通ります。長野県上田市から茅野市を経由して静岡県浜松市まで、途中通れない峠が青崩峠と地蔵峠、分杭峠も途中にあり、塩の道とか秋葉街道と呼ばれる国道です。


秘境と言われる遠山郷の中でも更に奥深い、下栗の里と呼ばれる山の中の集落。「日本の原風景が残る山の里」と言われます。


逆光ですが、下栗の里を眺めます。標高1000m近いところ、傾斜約35度の斜面の畑。


とんがりが2つ、低いほうが矢筈山1592.9m、高いほうが加加森山2419.4m、下栗の里から見えた景色。左奥に光岳があります、雲の中だけど。


北又渡の発電所のところの大橋で、遠山川を左岸に渡り返します。ちょっとでもわかりやすいように説明してみます。国道152号の上島トンネルから下栗の里に登って下って、北又渡で遠山川を渡り芝沢ゲートです。遠山川の沢沿いに道があればもっと早く芝沢ゲートに着くとは思いますが、沢沿いの道は通れません。それは古い森林軌道の道でしょう。なので一旦下栗の里まで登って、北又渡に下る道しか芝沢ゲートに行けません。


芝沢ゲート。30~40台は駐車できるスペースがあります。芝沢は南の矢筈山につき上がる沢で駐車場の手前に落ちています。


正しくこれが芝沢ゲートです。


上流の便ガ島(たよりがしま)の奥まで続いていた森林軌道の痕跡を発見!使われなくなった小屋の手前に見えるトロッコのレールです。


芝沢ゲートのすぐ先の林道の様子。これでは歩くことも出来ません。


登山者用に設置された巻き道。結構ハードです。


芝沢ゲートからこの赤い橋の易老渡までのコースタイムは1時間半。光岳の登山道、遠山郷のこの易老渡からのものが最短です。ただ、林道が通れていたころは易老渡からさらに歩いて30分の便ガ島まで車で入れました。そこから聖岳に登るコースがあるわけです。芝沢ゲートから林道を歩けば先へ進めます。


易老渡から主稜線の易老岳までは怒涛の登り。この写真は)途中の面平(めんだいら)


急斜面やちょっとの痩せ尾根はあったりしますが尾根登りの最後が易老岳(いろうだけ)2354m。登山道から外れた山頂は倒木で何ともかわいそうな状況でした。


三吉平を過ぎた沢地形の登山道はイザルガ岳に向かうわけですが、とてもハードで沢登りって思った方がいいくらいです。


傾斜がやさしくなったら静高平です。


この時は水量がしっかりあった静高平の水場。これが枯れることがあるなんて信じられないくらいの水量でした。


小屋の案内。水をどう確保すべきかということです。光小屋の東にも水場はありますが、行き帰りがハードな水場なので、静高平らで確保できるならここで水を確保すべきです。


センジヶ原の木道。


県営の県は静岡県です。長く小屋を管理されていた方が今年でおりるそうです。新しい管理人が決まっていないと言ってました。人が変わればルールが変わるかもしれません、お疲れさまでした。


光岳山頂。日本百名山のピーク。


山頂からすぐの展望台からの展望はありませんでした。残念!


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