穂高連峰の中の明神岳というとらえ方でいいと思います。Ⅰ~Ⅴ峰、五つのピークの明神岳、一般登山道がないのでなかなか理解されない山ですが、上高地バスターミナルから徳沢あたりまで歩く梓川の向こうに見える鋭い岩峰、正しくそれが明神岳です。明神館前にある案内板。
山って不思議なことに登った山はすごくよくわかります。登ったことがない山を地形図で同定しようと思ってもイマイチ自信がないという経験はどなたにもあるでしょう。ところが登ったことがある山はよくわかるもんです。明神橋からの尖がった明神Ⅴ峰。
ニホンザルの群れに囲まれた明神橋。右奥が長七の頭というピーク。そのピークの左のコルにひょうたん池があり、そこを目指します。
明神橋を右折して5分くらいで信州大学の施設。元々は養魚場の施設。
施設横を進んで小さな流れに架かる橋。小さな流れは明神池に流れます。
下宮川谷の沢地形を登ります。単純な地形ですが周りが見えないのでちょっと不安ですがマーキングがしっかりあります。
宮川のコルが見えてくるあたりからは高い樹もなくなります。宮川のコルの尾根は明神Ⅴ峰からのものです。1944m標高点のある尾根です。
人の声が聞こえ見渡すと上部にいました。宮川のコルをスルーしてしまって登りすぎたパーティーが2つ。
素晴らしい青空でした。真ん中の尖がりが明神主峰(Ⅰ峰)、右のスカイラインが明神岳東稜。
「第一階段」と言われる草付きの岩壁。
ふり返ってひょうたん池の先に梓川の河原。
第一階段に取り付く広島からのパーティー。10mくらい登るとやや傾斜が落ちて草付き登りになります。
下又白谷の向こうに茶臼ノ頭2535m、尾根の向こうは奥又白池です。
ハイマツ帯の中にトレースがあり助かります。
東稜の頭から一旦下るとラクダのコル。
残置カムが残されたハングしたクラック。正直「まいった・・・」と思ったピッチ。急にガスが濃くなってトレースをロスト。何にも考えず(反省です!)登っちゃえばいいと取付いたのはいいけど、テント泊装備のザックを背負ったままでは登れず、途中でザックを下ろして空身でトップアウト。ガスが取れ上から確認できたトレース。僕ら以外のツーパーティーはラクダのコルにテントを張るということでした。ガスガスの中ルートを確認したくて僕らの登る様子のギャラリーになってました。
トップアウトしたらトレースが見えました。写真のハングの左の草付きにあったトレース。他のパーティーに伝えたのは言うまでもなかったのですが、ここで問題が起きました。テント装備のザックを引き上げようと思ったけど最低限のギアで、それは無理だとわかったんでした。懸垂で下ってトレースを辿るしかありません。懸垂下降をしようと思ったけどロープの長さが足りません。広島のパーティーにロープを借りての懸垂下降。深く考えず突っ込んだことを反省しました。「まいった・・・」の内容です。
見栄えのするバットレスと呼ばれているスラブ壁。ここは難しくありません。
稜線に出ました。奥穂高岳と前穂高岳がすっきり見えました。
振り返ったラクダのコル。テントがパーティー分ふたつ。僕らが主稜線まで登った理由は翌日の行動時間です。明神主稜線を縦走して上高地に下って帰るわけですけど、明神主峰まで登っておくと翌日上高地にはお昼前後には着きます。上高地は登山者だけではないのであんまり遅くなると混雑するんです。
素晴らしい夕暮れをとんでもない岩稜のテントサイトから眺めることが出来ました。明神主峰(Ⅰ峰)から見下ろしたⅡ峰、Ⅲ峰、Ⅳ峰。
西穂高岳の稜線に沈んだ夕日が輝いた瞬間。
翌朝は雨まじりのトホホ。Ⅱ峰は霞んでました。本格的な雨ではなくウエットなガスに包まれてました。
Ⅰ,Ⅱのコル。そうとう狭いです。
Ⅱ峰の登りが核心の明神岳主稜と呼ばれる明神岳縦走。
Ⅲ峰。ピークには行きません。
Ⅳ峰から振り返ったⅠ,Ⅱ,Ⅲ峰。
すっかりガスが取れて見えた上高地の全貌と焼岳。Ⅴ峰に向かっています。
Ⅴ峰
Ⅴ峰から南西尾根を下ります。岳沢に向かって怒涛の下りです。
精神的にやられるトラロープの岩稜。
岳沢の登山道の無事下りました。
のんびり登山道を歩いてお昼には上高地に戻りました。
三ちゃんさんこんにちはエッサといいます
返信削除明神岳レポ 愉しく拝見しました おねがいがあります 小生
幻想日本一周https://ameblo.jp/essa564239/で今日は上高地へ行きました(ということになっています)写真1葉お借りしたいのです クレジットとURLは明記します upは7/24の予定です ご覧になって不都合でしたら即削除します
よろしくお願いします
ごめんなさい!コメント欄ほとんど見ていませんでした、、、
返信削除ブログ拝見しました。大丈夫です。