2021年5月19日水曜日

美ヶ原 砥沢

美ヶ原の三峰山と二ツ山をつなぐ稜線に最短で行くにはと考えて、砥沢(とざわ)という沢を詰めてみました。国道142号和田トンネル手前、樋橋という集落先の大樋橋の下をくぐりすぐに林道ゲートです。砥沢は東俣川と合流して砥川となり、諏訪湖に流れます。東俣川の上流には観音沢があり霧ケ峰です。


もうクリンソウが咲いていました。後ろのヤマブキと共演って変な感じです。


小さな橋にあった玄関の表札のようなネームプレート。


送電線鉄塔の巡視路の案内。砥沢には立派な橋が架かってました。


枝沢の滝。


滝の横の洞穴にしめ縄と石塔。「拜滝不動明王」と彫られていました。この滝の名前は拜滝おがみたき、はいたき、というのでしょう。拜の意味:おがむ/頭を下げる/お参りをする/神や仏を崇める。拝とおなじです。五穀豊穣や雨乞いが願いでしょうか。


砥川が東と西に分かれる二俣。東俣は三峰山はへ西俣は二ツ山へ。


林道を作るのに橋を架けやすい所っていうのがあるのでしょう。沢の渡渉と同じだと思います。林道はいったん西俣に入り橋を渡って東俣を分ける尾根をうねうね登って行きました。地図を見ると東俣の方が傾斜が緩いので林産物はそちらがメインだった気がします。


立派な記念碑に林道の名前が読み取れました。砥澤山林道


昭和29年12月20日竣工と彫られていました。


すぐに登場した山の神の石祠と大山祇命の石塔。山の神の大山祇命は、おおやまづみのかみです。


戸澤山林道は良く手が入っていて管理されたきれいな林道です。いろんな林道を歩いてきたわけですが、きれいだって思えるものは珍しいと思います。


廃屋になった作業小屋。


当たり前って言えばそうなんですが、地図を見たらしっかり掲載されていた建物記号。地形図上ではオレンジで表現される建造物です。


上の地図だと良くわからないかもなんで、拡大してみました。


小屋のすぐ上の二俣。2本の水の流れが合流するのが二俣です。


沢を登っていく時の現在地の確認は枝沢で判断する事が多いです。赤い丸で囲んだような短い範囲で屈曲するような沢はだいたい滝が登場するって思った方がいいです。出合いすぐの滝マークを入れてみました。下の地図です。僕は左の沢に入りました。
 

右の沢の出合いから見えた滝です。


地図読みのポイントを書いてみました。数字は次々に登場する二俣です。以下にその二俣の写真を載せます。①の二俣の写真はもう済んでます。


②の二俣。ここは右に入りました。


③の二俣。ここも右です。左の沢の最後に⑧のポイントがありあります。帰りはこの③に下ってきました。


④の二俣は左に入りました。


⑤の二俣は右。


⑥の二俣。事前に地図で考えていたのは左に入って稜線に出ると言うものでした。ところが左の沢には水は流れていません。右の沢からは勢い良く流れてました。ここは右に入りました。


もう一度ナンバーの入った地図を載せておきます。


⑦の二俣。右の等高線の方がはっきりしています。左は凹みみたいなもんです。ただ左に入った方が早く稜線に出る事ができます。


上の写真の倒木のちょっと下が源流でした。その水の流れ。いずれにしても稜線まで100m近いわけですが。


主稜線。


ここはナンバーの入った地図の⑧です。主稜線を見上げています。


もう一度ナンバーの入った地図を載せときます。


⑧の左の青い線は僕が書き込みました。2本の青い線、上の線の方が高いところまで伸びています。この等高線の形なら水が取れると踏んでました。⑧のポイントから等高線2本下ったら確かに水が取れました。下の青い線まで行くとさらに水の量が増します。雨が強くなってきて見にくい写真になってしまったけれど下の青い線の二俣です。


そのまま下りました。ぐるっと回ってだいたい4時間半でした。もし主稜線から下ってどこで水が取れるかっていう宿題みたいな狙いでした。こういう地図読も良いかもって思いました。

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