2023年3月25日土曜日

香坂峠

大正4年発行の陸地測量部の古い地図です。香坂峠と読めます。この峠は現在の地図では矢川峠と書かれている峠です。矢川というのは群馬下仁田側の地名の様です。香坂は佐久の東側にある地名。来月の山行のために雨の中、古地図ベースで歩いてきた今日です。香坂峠の稜線は中央分水嶺で、右の群馬側の流れは太平洋に、左の長野側は日本海に流れるということです。香坂峠の左の南下している道を歩いたわけです。

現在の地理院地図にルートを書いてみました。赤線の一番南(地図の基本は上が北で下が南です)、主稜線の右下に黒い線が続いています。幅員3m未満の道路という黒い線です。神津牧場に通じる道です。


香坂から車を走らせ妙義荒船スーパー林道の分岐へ。通行止めは名ばかりに感じました。

こんなところを歩くのは新緑前に限ります。見通しが良くないとハードルが上がってしまうからです。

香坂川源流部の地形図に書かれている林道はすっかり自然に戻っていました。なんの痕跡もなかったけど橋が架かっていたところだと思います。重量制限のサインです。

古い道形を探しながら歩きました。

獣が歩いてわかりやすくなったトレースのようなもの

何となくのへこみが古い道形です。

妙義荒船スーパー林道に分断されていた道形。

分断された先の道形。写真ではよくわかりませんが、古い道形は古の人々の往来がイメージできるくらいわかります。


中央分水嶺の主稜線に出ました。香坂峠という案内があるなだらかな峠です。目の前の道を進むと神津牧場に行きます。去年11月に歩いた道。

香坂峠の古道の痕跡は非常に薄いものでした。帰りはスーパー林道を歩きました。

上信越道八風山トンネルの通気口。この場所がとても有名だったということは帰ってから知りました。きっと来月ブログ記事に書くと思います。

今日の主役、大正4年の陸地測量部の地図を載せときます。

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