2013年6月16日日曜日

フルーツ王国やまなし



台風とか梅雨空とかで、山はちょっとお休みです。

今日は僕の住む、やまなしをちょっとご紹介します。フルーツ王国やまなしです!


サクランボ!
高級な果物の代表格、サクランボです。写真は佐藤錦。昨日から今朝にかけて雨がしっかり降りました。恵みの雨になったのでしょう。おとといまでの少雨はかなりヤバい感じでした。

やまなしのサクランボ、意外に知られていません・・・実は明治時代からの歴史があります。今日は御勅使川の扇状地にある、農園にお手伝いに行っていたのですが、ここの歴史は水との戦いでした。登山者に有名な南アルプスの登山口の芦安が上流にあります。御勅使川の源流に近い村です。

御勅使川は暴れ川で有名でした。時代によって東に流れたり、西に流れたり、そのたんびに土砂を山から運んで来て、日本でも有数の扇状地が出来あがったのでした。扇状地は所詮、河原です。暴れるのは年に数えるほどしかありません。それ以外はただの河原です。だからここの農民は昔から水の確保が大変でした。でも河原は水はけがいいので、果物には適した土地なんです。

明治の終わりのころにサクランボが導入されました。それは全国に苗が配られたようなのですが、最終的にやまなしは産地として残りました。主要産地の南限です。他のおもな産地は、もちろん山形、そして北海道、青森、福島、長野などです。みんな北の地です。サクランボは冬の寒さがないと実のらないそうです。

戦後間もない頃まで、都内で食べる生のサクランボはみんな、やまなし産でした。流通の問題です。明治の終わりから中央線の開通があって、翌日には神田の市場に生のサクランボが届けられた地の利です。だからやまなしは百年以上前からサクランボの産地なのです!


サイドレスというハウスです。雨に弱いサクランボ(濡れると割れる)を守るための傘です。これが好都合で、雨の日でもサクランボ狩りが出来ます!


今日お手伝いしたのは、ブドウの甲斐路のクリーニング。エアーガンで実にならなかった花のカスやら何やら吹き飛ばします。この辺りが甲斐路栽培の難しいとこらしいです。一日中ぶどう棚の下で腕をあげて作業していたので、パンパンです。


別動隊がアンズの収穫。大ぶりで完熟のアンズは農協に出荷です。


完熟の佐藤錦をお土産にいただきました!

やまなしに住んでいるといろいろなくだものが食べられるので、世の中の人とちょっと違う感覚でくだものを見ています。例えば、ここいらの子供は、桃は高級な果物ということを知りません。桃のいただきものは、「また桃か~・・・」という感覚なのです。

幸せということかな?

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