一般的には登山の空白地帯・・・と言ってもいいのが金桜神社から金峰山にかけての山域です。荒川ダムから北側には登山道が整備されてwelcome!な山はありません。(ちょっとオーバーな言い方をしてます。)整備された登山道がない山を歩く場合 に必要なのは、もちろん読図ということになります。じゃあ読図が出来るということはどういうことなのか?地形図とコンパスがあればどんなところでも歩けるのか?読図が出来て多少のロープワークが出来ればどんなところでも行けるのか?今回のリクエストはその疑問に極力答えようとしたものでした。
一番手前の左上する岸壁が、昭和9年に天然記念物に指定された燕岩岩脈です。
その壁の上の松の木が生えている所をめざしてのスタートの朝でした。
どんな山でも大切なことは、自分が今どこにいるかということです。そしてどこに行こうとしているのか?が次に来ます。登山道が整備されている所でも必ずやっている思考回路。地形図を読めなくても、登山口などと大きな看板があればここだここだ!となります。「○○山→」などの標識があればそちらに向かいます。途中赤ペンキやテープに導かれたり・・・そして山頂となります。
地図が読めると自分でルートを決めることが出来ます。
近くから見た燕岩岩脈と実際の尾根上
地図が読めることが全てかというとそうでもないのが藪山だったりします。地図を忠実にトレースすることが目的ではなく山頂に行くこと。それなりにセオリーがあって、それをお伝えしての登山なので時間がかかります。
それにしても小春日和で登山日和でした。晴れていると山がよく見えて助かります。
こんな岩場も出てきます。
黒富士東面の伐採地
写真は尾根上の傾斜の強いところ、通過したルンゼです。
ルンゼのどんずまりのところでリードと懸垂下降の練習をしていただきました。
悪場を過ぎると、小春日和のあったかい尾根です。
最後は急な斜面を登って頂上
読図をじっくりして、ロープワークもしたりしてたら、予定していた南の尾根に行く時間がなくなりました。明るいうちにマウントピア黒平にたどり着くために北上して、黒富士峠を目指しました。
升形山
黒富士峠
黒富士峠からの下り。カラマツの植林地が下り始め。笹の生えたところはふみ跡がほぼ消滅。
下山途中にいくつも出てくる炭焼き窯の跡
下山途中から見えた鈸岩(ばち岩)
仕事道のなごりと川の流れ
存在感のある天狗岩
藤原さんという方が経営している「マウントピア黒平」でそばをいただきました。
黒平周辺の生き字引のような方で、ここいらに来た時はいつも寄らせていただいて地名や山名を中心にいろんなお話を聞かせていただいています。
お蕎麦に反応してしまいました。疲れた体にこの一杯は美味しいでしょうね~。
返信削除「黒富士東面の伐採地」の写真には、青い空に月も写っていて空気が澄んで
いたのが伺えます。左の鯨の背中のような山は。太刀岡山でしょうか。
昼間の月を発見するとはさすがです!おいら気づいてなかったな~
返信削除左の鯨の背中のような山→おっしゃる通り太刀岡山です。僕にはイエティの頭に思えます。