青笹山から逆Jの字に七面山まで稜線を縦走した山行です。
「県境の山」ということで自分の頭の中ではまとまっています。
この方々と県境の山を御一緒するのは、今回で5回目。最初は転付峠から笊ヶ岳、所ノ沢越、中の宿を経て畑薙ダムに下ったものでした。休日や天候、体力その他諸々の理由で1回では歩き通せなかったものの、何回かに分けて転付峠から八紘嶺まで、今回でつながったことになりました。
まずは青笹山から
林道「井川雨畑線」が通れなくなって3年目。
林道の大笹峠(山伏峠)から主稜線を縦走するのがお決まりだった青笹山。独立峰ではなく、いわば稜線のコブにすぎない山なので、この山だけを登るということはありません。主稜線も北からだと青薙山から、南からだと小河内山から・・・林道井川雨畑線が使えないとどちらにしても1日では行けません。
井川雨畑林道を歩いたことはありませんが、5時間なのか6時間なのか多分そのくらいかかって大笹峠でしょう。そうなると林道を歩くことが目的になってしまいます・・・林道歩きは御免だけど、何とか県境の尾根を歩きたいという要望なので、登山道がなくても枝尾根から行きますか!となったのが去年の山行でした。
今回は直接青笹山から伸びている長い尾根に取り付きました。
運転手さんに見送られての出発です。
傾斜の強いとか弱いとかは地形図でわかりますが、表現しきれない事もあるので下見山行をしました。青笹山からの枝尾根の枝尾根、孫尾根かな!? の悪場を越えるところです。
孫尾根から枝尾根に出ると傾斜も落ちて登りやすくなります。
こんな古い切り株もちらほら、切り口がチェーンソーではなく鋸でしょう。
標高1600mくらいは紅葉真っ盛りでした。
八汐崩れです。この崩れを上から写真撮影するのも目的の一つ。
すごい崩落で吸い込まれそうです。
下に見える水の流れが八汐沢に合流して稲又谷へと流れます。
この尾根自体は樹林帯の中なのでほとんど展望はないのですが、ここは真正面に布引山、小笊がよく見えます。左の稜線の低いところが所ノ沢越
地図上では、八汐崩れの東に1920mの三角点があります。
そこから青笹山の山頂までは直線で約2km、標高差はあまりなし。アップダウンはあることは覚悟していましたが、予想もしていなかったのがこの倒木です。まるで‘樹の墓場’でした。
直径30cmくらいのシラビソがなぎ倒されています。
2020mのピークにあった林業関係の石柱
長い青笹山の東尾根も山頂までの登り、標高差200mを残して時間切れとなってしまいました。
地図の上では平らに見えたコル上のところは平らな斜面はほとんどなく、笹は生えているもののテントひと張り分のスペースをやっとこみっけ!
夕方、明日登る小河内岳と山伏が見えました。
カラマツの黄葉がとてもきれい。
翌朝、明るくなってすぐの登りはかなりの急登。
あえいで登ると、まるでご褒美のように、きれいな笹原と景色になりました。
樹の間からはっきり見えた布引山と小笊。
布引山も真南から見るとシャープでかっこいいです。東からだとでっかい櫛形山に見える。
やっとたどり着いた県境の尾根はこんな感じ
青笹山山頂
なんか、展望もないまったく華のない頂であんまり期待するとがっかりしてしまいます。
それでもどなたかが、笹を刈ってくれたおかげで三角点標は直ぐ分ります。
この辺りは多重山陵で地形がかなり複雑です。マーキングも無責任にあっちこっちにあるので、特に注意が必要です。
三角点の北西の一段下がったところにいいテント場があります。
つづく・・・
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