2013年11月27日水曜日

読図講習 鈴嵐

リアルな地図読みのリクエスト
地図に書かれている情報は、全てではないということの確認になってしまいます。目標の山があってそこに行って帰ってくるという目的のためには地図は欠かせないのですが、それだけではこと足りなくて、地形を読む力も必要!であるということが確認出来た今日でした。


韮崎の裏山は、昭和の中ごろまで燃料の供給地でした。炭や薪などです。林業も盛んだったので昔の仕事道が今でも残っています。地形図に載っている徒歩道はほとんど登山とは無縁の昔の仕事道。地図には載っていない道もたくさんあります。馬が木材を引いたりしたからなのでしょう、幅広の道の跡です。跡という表現は、今はだれも歩かないから木が生えていたり、倒木が凄かったりところどころ崩れていたりするからです。



立派な山椒の木

山の神の石祠発見!


えぐれているのが仕事道

池ノ平のため池

池ノ平ー「いけのたいら」ではなく、「いけんてぇら」という地元の人の発音
ふもとの水上の集落から標高差で500mくらい山の中にある農業用のため池です。人工池。
雨が少ないと放水するそうで、立派な放水路の石垣と橋がありました。


池ノ平と鈴嵐のピーク


仕事道を拾いながらの登高

林道も横切ったりです。

ヘボの巣
ヘボとか地蜂とか呼ばれる、クロスズメバチの巣です。熊さんの仕業でしょう。


馬頭観音
特別このあたりの人々が信心深いのか、それとも豊かな山の恵みにあふれていて生産性が良かったからなのか、山中に石物がとても多いんです。この馬頭観音では以前蹄鉄も拾いました。蹄鉄は今、韮崎の北東小学校にあって、社会科の授業の資料として使われていると思います。


硯石
土橋里木(つちはし・りき山梨の民話研究の第一人者)の本の中にも出てくる硯石と思われる石
巨人伝説の話です。デイラボッチが甲府盆地から甘利山山中の硯石を踏み台にして甲斐駒に飛んでった!というような話だったと思います。それで硯石はへこんだ。というお話。


硯石

ほどなくして鈴嵐の三角点  三角点名「水越」三角点にはそれぞれ名前がつけられています。結構てきとーな名前だったりもしますが・・・


午後になって風が少し出てきて寒くなりました。あったかい味噌汁がありがたい。


やはり登場!恩賜林の林班の境界標識


老別当と呼ばれる鞍部から花房山に向かう途中に見つけた山の神の石祠


陽が短くなりました。楢の木の黄色い葉っぱが輝いていました。


ヤマモミジの大木がたくさんありました。




黒い塊がふたつ・・・熊の親子のようでした。


いい香りのするダンコウバイの黄葉


車に戻りました。

今回歩いたルート
特別な山でもないのですが、出会ったもの全てをお伝えしたくてついつい長くなってしまいました。

     


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