県境の山
2日目に何とか山伏小屋に入った段階で3日目の宿は七面山の敬慎院となりました。
便利な世の中です。そうと決まったら山の中から山の中に、電話で予約が出来ます。
あとは歩けるかどうかが問題!取り組むべきことがシンプルになりました。歩け!登れ!です。
だもんで、夜明け前、しらんだ頃に出発!避難小屋の屋根を打っていた夜半に降りだした雨はまだ続いていました。
晴れていればとてもすてきな景色であろう山伏界隈は、夜明け前と雨で、残念にも通り過ぎるだけでした。
気持ちのいい笹とシラビソの山伏界隈を過ぎると、アップダウンの連続の意外と長い大谷嶺までの登山道となります。
必要かどうかは別にして、トラロープが張られた場所もありました。
マジ、意外に遠かった大谷嶺(行田山)がやっと目前になりました。
新窪乗越。大谷嶺の西のコルです。大谷崩れの沢から登山道があるようです。 雨畑側にもうっすら道のなごりがあったので、井川雨畑線という林道が出来る前は人々の往来があったのでしょう。
大谷崩れの上部。大谷嶺への登りは一本調子ではなく登ったり下ったりトラバースありなのですが、概してやせ尾根です。山梨側は急傾斜で、静岡側は大谷崩れ
山梨側の井川雨畑林道途中からのびる登山道。
山頂手前の急登
大谷嶺山頂
(行田山)
2000年ミレニアムピークとして早川町が盛んにアピールした山頂です。立派な標柱には‘行田山’と彫られていたのでしょうが、削り取られています。どんなストーリーがあったにせよ、こちらはただの登山者ですから、長い尾根の一つの突起にすぎないという感じの捉え方です。山の名前なんて片側からすれば日向山、反対側からは日影山。そんなもんです。
時々出くわすこちらの地図は、とても地名がわかりやすいです。
安倍奥の山々、静岡の方たちはそう呼ぶみたいです。
山伏からそうなのですが、静岡側はとても整備された登山道です。笹も定期的に刈られているようで、道幅も1mくらいはあります。
八紘嶺への最後の登りの手前はやせ尾根。トラロープのフィックス
八紘嶺への最後の登りは急です。
八紘嶺山頂。ここで県境の尾根から離れて北に向かいます。八紘嶺から七面山の尾根も比較的整備されてはいますが、静岡の整備された登山道から比べると劣ります。地図が読めても、二重山陵になっていたりして注意が必要な難しい所もあります。
カラマツの黄葉がとてもきれい
四之池。立派な鳥居があったのでしょう。朽ちてまとめて横たわってました。
倒れた大木が、人が通る分だけ切られていて苔むしている。地べたに倒れた木を切るのは大変でしょうが、景色にマッチしていました。
八紘嶺と七面山のちょうど中間点に位置する三角点のピーク
このあたりで唯一の西側が展望できる場所‘喜望峰’です。
三ノ池と言われる窪地
地形図は東側にルートがあるように書かれていますが、実際は西側に登山道があります。
そこからは傾斜もなくカラマツ林の中の快適な道でした。七面山までは15~20分
七面山山頂
長丁場でした。結局ヘッドランプのお世話になりました。七面山の下にあるこの宿坊のことはまた後日にします。
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