2016年7月3日日曜日

谷川岳の花

最近やってる花だけの写真を集めて、せめて名前だけでも憶えようといういう備忘録です。

ネジキ 白毛門の急な尾根にたくさん咲いていました。落ちた真っ白な花で、登山道も独特でした。ツツジの仲間です。


山ではいろんな花に出会います。春先から夏の8月、9月くらいまで途切れることがありません。

シロバナニガナ


せめて名前だけでもどんなだろうと、わからない花があると調べます。真面目にそんなことに取り組み始めたのはここ2、3年です。高い山に登っているのだから、高山植物の図鑑を見ればだいたいわかるだろうとたかをくくって調べてみても上手く行きません。高山植物という定義が定まっていないということに気が付いたのがやっと最近です。垂直分布という言葉があります。標高の低いところから低地帯→山地帯→亜高山帯→高山帯と推移します。高山植物のテリトリーは高山帯です。時に亜高山帯も含まれます。高山帯の目安は森林限界です。ある程度の標高以上は環境が厳しいので樹木が生えない高度ということ。這松ハイマツという地を這うような松が生えているところよりも高いところが高山帯です。標高で決められないのは、緯度、つまりどのくらい赤道から離れているか、逆に言えばどのくらい北極圏に近いかで高山帯の標高が違うからです。這松が登場するのが、南アルプスなら2600m前後ですし、谷川岳周辺なら1700m前後。単純な線引きが出来ないところに花の名前の同定の難しさがあります。なので高山植物だけが載っている図鑑だけではなく、山野草の図鑑も一緒にないとダメなんです。

ハナニガナです。
この花も、低地帯だったらニガナでしょうし、高山帯ならタカネニガナとなります。もちろん同じものではなく、特徴は似ているのだけれども、花の大きさや葉っぱの細かなところに違いがあります。でも標高によって、ニガナのエリア、ハナニガナのエリア、タカネニガナのエリアというとらえ方もできます。ちなみにニガナの名前の由来は、茎や葉を折ると、苦味のある乳液がでることから名付けられたものです。タカネニガナは平地のニガナの高山型の亜種であると表現されたりします。そして、タカネニガナと似たようなところにクモマニガナというニガナもあったりします。違いを指摘するのが難しいです。


ウラジロヨウラク


ベニサラサドウダン


ハクサンシャクナゲ


ウツギ(空木)の仲間はたくさんあります。茎の中が空洞だからそう呼ばれるわけですが、なんと種類の多いことか・・・写真はタニウツギ


オノエラン尾上蘭 山の上に咲くからオノエランだそうです。


ゴゼンタチバナとツマトリソウとマイズルソウ


ホソバヒナウスユキソウ
谷川岳や尾瀬でしか見られないウスユキソウだそうです。ウスユキソウの名前は、薄く雪が積もったような花を咲かせること。だいたいふんわりと綿毛で覆われた葉をしています。エーデルワイスです。


朝日岳に近づいたらたらどんどん増えてきた、ホソバヒナウスユキソウ。


ホソバヒナウスユキソウ、高山帯の蛇紋岩の岩場に生える多年草。


ミヤマダイモンジソウ 雨も降りだして、風が強くなってじっとしてろ!と手が出てしまいました。


タカネバラ


イワシモツケ


ムシトリスミレ 立派な食虫植物です。スミレとは関係ありません。花ではなく、葉っぱがねばねばしていて、葉にくっついた昆虫などを消化吸収してしまうのです。


ウサギギク なんともかわいい名前は、葉っぱの形がうさぎの耳を連想させるから。


モウセンゴケ 登山道わきの小さな池塘の横に生えていました。もちろん食虫直物です。


ジョウシュウオニアザミ ジョウシュウは上州です。分布は上信越国境周辺。


ヨツバヒヨドリ 四葉鵯


キヌガサソウ 衣笠草


ハクサンチドリ 白山千鳥 蘭の仲間です。


イブキトラノオ 伊吹虎の尾


ニッコウキスゲ 日光黄菅


オオバギボウシ 大葉擬宝珠


ミヤマクルマバナ 深山車花


ミヤマキンポウゲ 深山金鳳花


ハクサンフウロ 白山風露


ミヤマカラマツ 深山唐松


タテヤマリンドウ 立山竜胆


タテヤマリンドウ


タテヤマリンドウの白


ヨツバシオガマ 四葉塩釜


イブキジャコウソウ 伊吹麝香草


ネバリノギラン 粘芒蘭 


タカネアオヤギソウ 高嶺青柳草 


オゼソウ 尾瀬草


アカモノ 赤物 別名イワハゼ。紅い食べられる実がなります。


イワイチョウ 岩銀杏


ハクサンコザクラの群落 白山小桜


ウラジロナナカマドと谷川岳


ミヤマオダマキ 深山苧環


コイワカガミ


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