八ヶ岳の赤岳の山頂の日の出の映像を撮ってきて、というオーダーでカメラを渡されました。日の出の時間がだいたい5:10くらいです。日の出の映像だけを撮ればいいということで、条件の良さそうな日を選んで一人で夜中の美濃戸口からスタート。5時間あれば山頂まで行くだろうという考えでした。ところが先週まで山の上は結構まだ冬で苦労しました。しばらくは月明りでヘッドランプを頼らなくてもいいような林道歩き。
余裕をもって美濃戸口をスタートしたのが、午後11:30。南沢の登山道を淡々と登って行者小屋に着いたのが、午前2:30。照らされていた月明りが隠れて、どうも上は強風の中と想像出来て準備をしっかりしました。バラクラバを被ったり、手袋も厚めの物にしたり。まだ真っ暗な文三郎尾根に突入です。
夏道の阿弥陀岳の分岐の標識。まだ樹木に囲まれているし、谷地形で強風の影響は全くなく暑いくらいでした。
中岳と赤岳のコルに出ると状況は一変しました。すっごい風です。その風の中を勝手知ったる鎖場で赤岳目指しました。
稜線に出たところの岩場のテラスのようなところで、ツエルトを羽織って日の出を待ちました。寒さを凌ぐためです。
奇麗な日の出に出会うことは出来ませんでした。ガスです。寒気が残っていて、雪雲がまとわりついていた山頂部でした。西からどんどん雲が沸き起こって周りが見えません。それでも一瞬、何度も何度も一瞬だけ上空に青空が広がりました。そこからクリアに展望が広がるかな?という期待の元、山頂に3時間近くも滞在・・・
これは竜頭峰です。一瞬だけ見ることが出来ました。そして諦めの気持ちで下山です。きれいな日の出の映像は取れませんでした。
風が作り出したエビのしっぽ。これはこれで奇麗でした。
空気中の水分が八ヶ岳のすべての斜面に凍り付きました。
隣の阿弥陀岳が立派にガスの中から登場!
諦めて下山している途中から見えた登山者。中岳クーロワールというバリエーションを登ったパーティーです。
この皮肉・・・諦めて下山したらどんどんガスが抜けていきました。
中岳と阿弥陀岳。すごくかっこよく見えました。文三郎尾根の上部からです。
横岳の日ノ岳のピークが立派に見えました。こんな景色もなかなかお目にかかれないと思います。立派な日ノ岳です。
朝の暁光に照らされた赤岳西壁。
上部の樹々は霧氷で奇麗でした。
安全地帯の行者小屋。
行者小屋からの横岳も、刻一刻と表情を変えます。こういうのが八ヶ岳の冬の魅力なんだと思います。
赤岳と中岳とヒコーキ雲。
倒れたダケカンバの木がトナカイに見えました。
雪解けがどんどん進んでいて、ちょっと注意が必要な場所。足元注意です。
美濃戸口まで来れば春っぽい感じでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿