2018年3月10日土曜日

大平山

入戸野(にっとの)という集落です。ここがスタート、韮崎の里山で地図読みの今日でした。あと2ヶ月ぐらいが山梨の里山でやる地図読みの適期です。


明治ごろに設置された道しるべでしょうか、御座石鉱泉に至るなどと書かれているのでテンションが上がります。今は歩かれていない里山の古道。どんな出会いがあるのかな?と言った気分での登りはじめ。


じっくり地形図を読んでの入山でした。


春めいてきた気温の中、昔の山仕事の道を歩きます。もう半世紀、約50年も前の道形が残っています。ほのぼのした道です。


昆虫写真家の今森光彦で有名な、クヌギの古木の山おやじ。薪や炭にするために伐採され、長年萌芽更新を繰り返してきたクヌギの木の幹のでっぷりとした姿です。更新を繰り返し切り口から腐朽菌が入って木の中が空洞になったものが少なくありません。一般的には台場クヌギと呼ばれています。


ちょっと急傾斜の場所もあり、ロープを出すまでではないですが注意です。


八ヶ岳がきれいでした。


古道と表現しても違和感がない道。


いかにも何だろう?という石。


朽ちた大木の下に隠れていた馬頭観音。掘り起こして元通り。台座が立派なものでした。


山梨の里山は藪がほとんどないので、冬はとても歩きやすいです。地形図で現在地を把握していればどこでも歩けます。


鳳凰山の地蔵ヶ岳です。ちょっと珍しい角度でしょうか。


はたまた倒れたご一体。馬も働いていた昔の山仕事の道です。


元通りにしておきました。


大平山1117.5m。三角点名「円明」


何等三角点と彫られた面が南というのが基本ルールです。


暖かい日でしたがみそ汁を作りました。なぜか山小屋の味がするという感想。


一番はっきりしたコル。


この馬頭観音も枯葉にうずもれていました。掘り起こして元通りに鎮座していただきました。


文化13年と彫られています。 文化13年(1816年) 202年前です。


下山する前にお出ましになった山の神の石祠。とても立派なもので感嘆でした。


おまけで、この地を流れる徳島堰の取水口を訪ねました。政治家金丸信の顕彰碑です。その大きさにびっくり。イメージの悪い政治家も、この地にとても貢献したという証です。南アルプス市の果樹地帯はここからの水が灌漑設備によって成り立っているということなのです。水がないと作物は生産できません。


なんだかんだと地域の歴史を説明させていただきました。


興味のある方は写真をダウンロードしてお読みください。


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