地図読みでした。どうしたら地形図に書かれている等高線と友達になれるか?その伝え方にいっつも腐心します。地図読み講習やります!とアナウンスします、集合時間や持ち物をお伝えします。机上講習をしたりして事前準備して、実際にフィールドに出た時にスムースに理解いただけるよういろんな努力をしているわけです。
写真は茅ヶ岳の登山口の駐車場横です。このコースの中で山座同定がしやすい場所だったので、整地の意味を説明しての山座同定から始めた地図読み講習でした。写真の最奥のピークが茅ヶ岳です。
茅ヶ岳登山口の地形は等高線一本分の変化が確認できるくらいの傾斜のない特徴的な地形が満載場所です。写真の場所は地図が読めるかどうかという方でも確認できる地形です。等高線の変化と実際の地形の解説をすると、うぉ~と、わかりやすいです。
茅ヶ岳登山口の駐車場の標高が約940m、登山道を進んで舗装された林道をまたいだ先が1090m、そこから南下していったん沢に下り立地点が約950mの標高。そこから三角点「饅頭峠」1034.9mに登って・・・短い距離ですが結構忙しい地形です。
地形図の登歩道という破線が、実際とは違うということを理解していただきました。地図読みのベースです。何を信じてどう行動するかということを精一杯お話ししました。
5分くらいで行ける場所だったのであえて行って確認した場所。その過程でいくつ沢地形をまたぐのかとかを説明して、その先で尾根の上にいるということの意味を実感していただきました。下の写真をのせた理由は、日本の山は昔の仕事道を利用しているというのが多いと理解していただきたかったからです。生活の延長の石積みです。
この場所、とても便利なのは地形の変化が等高線が多くても5~6本くらいなので、地形の変化、等高線の変化に即対応することが出来るということが楽なんです。
山梨の山なので、恩賜林の意味を理解して歩くというのもポイントです。写真は恩賜林の林班の境界であるという杭です。
朝から等高線の変化に注意して、地形しか見ていないので明確な登山道があっても、皆さん実際の地形と地形図を見比べています。こんな展開が嬉しいです。
三角点饅頭峠の西の地形。この場所はすっごく難しい読図です。
三角点「饅頭峠」。四等三角点です。
饅頭峠三角点はピークです。でもこんな案内板がすぐ横にあります。基本的に、峠という地名なのでピークというのも変な話なのですが。峠というのはピークから派生した尾根上のピークとピークの間にある最低鞍部ということです。ここはみたけ道のひとつでしょう。時代がいろいろ推移するので説明が難しいですが、みたけ道というのは、金桜神社に行って金峰山を目指します。この案内板はそのことを言いたいのだと思います。
やっぱ富士山!
饅頭峠に下って来ました。それにしても東側に設置されたソーラーパネルがなんとも・・・
饅頭峠にてなんですが、皆さんお尻を向けて何しているかというと?まんじゅう石探し。
茅ヶ岳はすごい古い火山です。その火山活動の過程でこんな面白い石が生まれてのでしょう。核になる黒い石の周りにベージュの礫がまとわりついてるまんじゅう石です。2~3㎝の小石を割るとまるで饅頭のようだということ。
アウトドアの楽しみはいろいろですが、こんなのがやってくるとびっくりです。身構えます。
時間があったので、饅頭峠からさらに南の三角点を目指しました。尾根の分岐点でじっくり皆さんで話し合いが行われ進む方向を定めて…と言う展開はうれしくなりました。
あくまで地形を見るトレーニングです。
920.6m三角点「三之蔵」の三角点。この標石を確認するというのは特別感があると思います。登山道や標識がないのに自分で判断してここに来るという意味です。
饅頭峠方面に戻ってこの景色に、納得できない(太陽光パネルの違和感)残念な気持ちになります。
深田公園の深田碑。短い距離ですがしっかり地形と地形図に向き合った日でした。お疲れ様でした。
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