雑誌Fielderの取材で饅頭峠で地図読みでした。饅頭峠周辺の地形は地図読みにはもってこいの地形で、コンパクトな範囲に変化のある等高線が次々に登場します。度々この場所で地図読みをするので、ガイド仲間では「饅頭峠専属ガイド」なんて茶化すやつもいるほどです。雑誌Fielderの編集者の話は、地図が読めるというのは基本中の基本なので今回は基礎的なことからしっかりした記事にしたいということでした。
まずは机上講習ということで、JR韮崎駅前の市民センター❛韮崎ニコリ❜の会議室。
韮崎駅前から移動して約20分、茅ヶ岳登山口駐車場がスタート。なんとも太陽光発電のパネルが無残な景色です。何度も同じ場所でやっている地図読みです。お伝えするベースは変わりませんが、僕自身も毎回いろんな気づきがあるので少しづつ変化があります。スタート地点周辺は傾斜もないので観察すればするほど等高線一本一本に変化があり、とても興味深い地図読みができます。
この日は雑誌Fielderの取材の様子をBS日本テレビが取材するという複雑な流れで、テレビカメラも同行しました。BSの番組は深夜枠の30分番組だそうで、いろんな雑誌がどう作られていくか・という内容の番組だそうです。
コアジサイがいい香りでした。
テレビクルーは地図読み講習の内容に興味はない感じでした。雑誌Fielde編集長の川崎さんが何を確認したかの説明をしているのですが、ディレクターさんはいまいちのノリ。立ち位置が違うのでこういうのは難しいと思いました。
主稜線に上がって気が付いたこと,鋸で切られた木です。この稜線は山梨特有の恩賜林の境界ですが、最近モトクロスバイクのルートとしてバイクが走り抜けてます。そのバイカーが切った切り株だと思います。このフィールドでバイクの人たちと地図読みの僕らがそれぞれの楽しみを共有できるとは思えません。自分たちの楽しみのためにルート脇の木まで切り始めたら問題になるでしょう。誰も何も言わないとバイカーはエスカレートしていくというのは自明の理です。
こんな資料をベースに等高線の確認、地形との照らし合わせが進んでいきます。雑誌Fielder編集長の川崎さんが持つ松の葉はやぶ山三ちゃん流です。地形図のポイントを指し示すのにばっちりな松の葉です。
テレビカメラと雑誌用のカメラ。地図読み実践の記事をわかりやすく説明するためのショットです。
山椒の実がもうこんなに膨らんでいて、ちょっと口に含んでピリッとした辛さを楽しみました。
クロモジが多い尾根の中で、数少ないエゴノキの花が咲いていました。
後半は地図読みをしているときに絶対的な指標になる三角点を目指していただきました。テレビカメラがそれを追います。
三角点「三之蔵」。まだ春の時は樹木の葉が茂っていなかったので、どこか見晴らしのいいところに行きたいというテレビクルーのリクエストにこたえる意味で、この三角点に来たのだけれど葉が茂ってしまい叶いませんでした。
三之蔵三角点920.6mから、饅頭峠三角点1034.9mの東の約940mの駐車場に戻るという展開になり、どうトレースするのが合理的か?となり話し合いました。三之蔵三角点920.6mのすぐ横に林道が走っています。林道を行くか?より合理的なルートはないか?二択なんですが、昔から多くの人が尾根を使って移動していたということの説明、林道がどうして合理的ではないか、ということを説明しました。ここでは説明しきれませんがそういうものです。ごめんなさい!
尾根筋から饅頭峠に戻ったら、やっぱり饅頭石を探すという展開になりました。結構はっきりした饅頭石を見つけられてホッ!
やっぱこの景色が山行の最後ってのは受け入れがたい・・・
気分転換も含め、地図読みのフィールドから離れて「銀河鉄道展望公園」に移動。ここで山座同定を中心に韮崎の景色を説明して、ごちそうさまとなりました。
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