白馬岳です。白馬鑓温泉小屋に泊まることと、白馬の瞳と呼ばれる白馬大池を訪ねることというご希望でした。ちょっぴりハードで印象深い山行になりました。写真は登山口の白馬村猿倉です。
白馬鑓温泉前後の登山道も、白馬大池と栂池ロープウェーの間の登山道もなかなか厳しい登山道ですが、白馬鑓温泉の露天風呂をまずは堪能しようと時計回りに登ることとしました。登山口と下山口が違うのでどう車に戻ろうかと悩みましたが、車を回送してくれるサービスがあってとても便利でした。白馬村の指定された駐車場で車とスペアキーを預けます。回送業者は僕らを猿倉まで送ってくれ、翌日の夜、栂池ゴンドラの駐車場に車を運んでおいてくれるというサービスです。それで5900円と駐車料500円。入山後三日目のお昼くらいに栂池ゴンドラ横の駐車場で無事車に乗ることができました。素晴らしいシステムでした。
大雪渓への道の途中から左に小日向山のコルを目指します。
白馬鑓温泉への登山道は簡単な道ではありません。だいたい尾根の側面のトラバースの道です。大小の尾根と沢が交互に登場します。加えて雪国の山なので、やぶは濃いし登山道はほぼなで肩です。つまり谷側に傾いていて外傾しています。まごまごしていると谷側に簡単に落ちでしまうような登山道です。すれ違った高齢の登山者が転落して、同行者が大声を上げ、その声に急行してみると登山道に上がれなくてもがいていました。ストックのゴムを外して斜面に刺して足場にして登山道に復帰してもらいました。擦り傷程度で大怪我しなくて良かった。
白馬岳山頂からの白馬岳主稜(尾根)の末端が見えました。
小日向のコル。猿倉、白馬大雪渓の北股入という沢筋から小日向山のある尾根を乗越す峠状のところです。反対側の南股入という沢筋に下っていきます。
湯ノ入沢の上部にある白馬鑓温泉。わかりにくいですが、写真中央やや右に鑓温泉小屋の建物が見えました。遠いな~とため息・・・
まだ沢筋に残雪が残っている場所が3~4ヶ所。この杓子沢が一番大きなものでしたがアイゼンは必要ない傾斜でした。
杓子沢を渡り切って振り返りました。ほぼ水平の登山道が確認できます。外傾した登山道
トラバースするところはほぼ全部こんな感じです。
鑓温泉小屋もだいぶ近づいてきました。写真の真ん中です。
その手前の雪渓は傾斜がありアイゼンを装着。赤いベンガラでルートを示していました。
渡渉か?と思って近づいてみると、大岩が使え楽に渡れました。
いよいよ白馬鑓温泉小屋に到着。お湯の流れに歓迎されました。3ヶ月弱の営業期間です。冬の間は全てバラされ建物はありません。雪崩に流されてしまうからです。今シーズンも1週間以上営業開始日が予定より遅れました。登山道も僕らが行く5日前に通行可能とアナウンスされたのでした。予め予約をしようと連絡した時も予約は受け付けないということでした。かなりの混雑を覚悟しての宿泊でしたが、実際はそうでもありませんでした。
露天風呂の下の足湯は、水着の女性陣に締め出された男たちでぎっしりになったのはお笑いでした。
女性用の内湯。水着はなくてもお風呂には入れます。
そんなこんなでやっと入れた露天風呂からの写真。
小屋の下に露天風呂、その下に足湯(無料)、その下がテント場。
きれいな夕焼けのなか入浴できました。
白馬鑓温泉小屋の夕食。
翌朝の日の出。高妻山と妙高山の間から昇りました。
朝飯前に朝風呂。
朝は出発準備などで皆さん忙しそうです。
テラス兼乾燥スペース。昨夜はたくさんのタオルがかかっていました。
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