2019年5月21日火曜日

大根沢山

大無間山から大根沢山を周回した山行、1日目。参加された方の実力がわかっていたので単純に大無間山ピストンではもったいないので、折角の深南部デビューなんで大根沢山まで回ることに決めたのでした。


まだ暗いうちに朝食を済ませ、出発はちょうど5時。テント泊はやることが多くて大変ですが、水さえ確保していればどこでも泊まれるし、深南部のような登山道が整備されていないところではその能力がないと入山出来ません。とても寒い朝でした。


イワカガミに囲まれた宮標石。明治時代の遺物です。明治時代に皇室所有の御料林の土地だということを示した標石です。今回ずいぶん宮標石を見ました。


今回の山行で一番高い標高は大無間山の2329m。昨日の尾根で鬱陶しい雪が出てきたのは2200mの標高あたり。ガスで覆われた朝でしたが、大無間山から下って2100mくらいの標高になれば雪に煩わされることはないだろうという読みでした。その通りの展開に。


バイカオウレンが咲き始めてました。


一番きれいに見えた美人さんのバイカオウレン


三隅池。何かの偶然が重なった地形の大きな水たまりという印象でした。当然昔から飲水として利用するということはなかったようです。ちなみに南の栗代川の源流が水場として案内された古い資料がありましたが、かなり下らないと確保できないようで、初心者は行っちゃだめなんて記録でした。その当時は(昭和)この池のほとりに三隅池小屋というオンボロの小屋があったそうです。


三方嶺(三方峰という表記も)この周辺の地名がややこしく感じるのは僕だけではないと思います。大無間山から西に進んで、三隅池➡三方嶺➡三方窪と登場します。ちなみに三方窪は今回通過していません。


現在寸又左岸林道を通るのはかなり難しいことになっているようですが、昔は積極的に南アルプス深南部登山口へのアプローチとして使われていたようです。そのころ大無間山に登るルートは寸又左岸林道を歩き(約4時間)寸又川支流の大樽沢から取り付いていて、西から三方窪→三方嶺→三隅池と通過して大無間山ということで、登山口から5時間というコースタイムだったようです。近いじゃんと勘違いしないでください、4時間の寸又左岸林道の林道歩きの後の大樽沢登山口なんです。


これひょっとして有名かも?頑張っているトウヒです。


「宮」のデザインがお気に入りなんです、宮標石。


目指せ!大根沢山!です。大根沢山はだいこんたくさんではなく「おおねさわやま」ですよ。


基本登山道ではありません。


アザミ沢のコルまで下り10分くらいの尾根上の幕営適地。全体を通して一番のロケーションに思えました。なんといってもアザミ沢のコル下の水場までテント張った後でピストンも出来る距離感が良いです。


 今回は十分な量の水を持っていたので下りませんでいたが、稜線から沢水が流れている様子が見えるくらいなので、この辺ではピカイチの水場です。


シロヤシオの木。開花期にはさぞかしすごいだろうと想像できるくらいの樹々。


ちょっとした岩場にはコイワザクラ。


やっと晴れてきて青空を堪能。目指せ大根沢山です!


大根沢山西のガレのふちを行きますが落ちたら終わりなんで要注意です。


大根沢山山頂2239.6m 当然のように三角点は雪の下。


田代沢ノ頭三角点2112.5m手前。三角点で尾根を変えます。その下りを恐れていました。気持ちに余裕を持てない激下りが待っています。


すっごい激下り。白樺莊を目指せ!になっていますがとにかく長い。


なかなか堪える激下り。


林道に出ました。一瞬たいらになるのですぐわかるでしょう。ヒメシャラの幼木がとてもきれいでした。


有名なブルドーザー


三角点名「下ノ島」の三等三角点。やっと1398.1mまで下ってきましたが、白樺莊までは1時間以上かかりました。


その後もまだこんなヤセ尾根が登場、勘弁してくれよ~なんて気分。


林道に出ました。電力会社の管理路。


畑薙第二ダムのダム湖。充実の2日間が終了。山梨までの帰路、中部横断道の部分開通でナビが3時間を切る表示をして驚いた帰りでした。お疲れさまでした!




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