一番高いのが景鶴山です。尾瀬ケ原から登って下って、鳩待峠まで距離が長いので早朝4:30に出発しました。尾瀬ヶ原の北に位置する山で、日本300名山・越後百山・群馬百名山です。2004m標高点を指しているのだと思います。
景鶴山を所有する尾瀬林業(東京電力の関係会社)は植生保護のため1966年(昭和41年)から登山禁止としているそうです。それ以前は登山道もあったそうですが、夏はやぶがひどく登山の対象にはならないというのが一般的な知識です。尾瀬ケ原には幾筋ものトレース。それぞれのトレースが目的が違うんでしょうが、潜らないと言っても雪の上のトレースはありがたい。
前の日にそのトレースの行き先を確認してありました。見晴の小屋からヨッピ川を渡るポイントの橋に向かって一直線。
東電尾瀬橋が最短ルート。全て地形図を見ての読んでの判断です。
橋がないとこの川の渡渉は無理だし、そのことが目的になってしまうほどのハードルです。対岸に渡らないと景鶴山には登れません。
なんだかんだ言ってもこの日だけで50~60人は登ったと思われる景鶴山です。取り付きの尾根の始まりはやぶ漕ぎがあるというのが定番みたいですが、今年は4月の降雪で全く心配ない積雪量です。何も心配なくトレースを辿りました。
泊まった桧枝岐小屋の朝食は午前6時。それでは間に合わなくなるので朝食はお弁当にしてもらいました。それにしてものボリュームが有難かったです。
夜明けの燧ケ岳。
温泉小屋が見えました。
与作岳手前から傾斜がなくなりとっても気持ちいいルートでした。遠くに至仏山。
トレースを外しても踏み抜きがあるわけじゃなく、登山靴の半分くらいが埋まるくらいで締まった雪面でした。しかり歩ける登山者ならアイゼンもいらないくらいでした。
与作岳山頂。すぐそこに百名山の平ヶ岳が見えています。まさしく平らな山頂。ガスったらヤバそうです。
昨日の至仏山と景鶴山のツーショット。
景鶴山は見る方向で全く違う山容になる山。東の角度からこいつが一番カッコいいと思います。
尾瀬ケ原の全貌が俯瞰出来ました。潜ることのない雪面が真っ白でとてもきれいでうれしい2日間でした。
最後の登り。たくさんの人が登るので、立派なステップが出来ていて危険な感じがない最後の登りでした。
山頂手前のこの岩が東からアプローチした場合良く見えてます。ニュウ岩?ヌウ岩?なんでも藁や薪を積み上げたものをこの地方ではそう呼ぶそうです。似てるってことです。
そしていよいよ山頂。
景鶴山が2004m標高点だとしたら、その場所はもうちょっと先ですが、このポイントの先は岩が出てきて難しい通過となるでしょう。なのでここで山頂でいいと思います。大差はありません。
なだらかな山容ですが、ニュウ岩辺りは雪庇が発達していました。
尾瀬ケ原の高さに戻って来ました。
ヨッピ橋。
この人工物がないと成立しない周回ルートだと思いました。橋げたがないというのは二の次です。ゆっくり渡れば問題ないです。
左の岩のあるのが景鶴山山頂。正面の尾根を下りました。下部にガレマークが地形図にありますが、写真左側のケイズル沢側に下る尾根をトレースするので問題ありません。
そして尾瀬ケ原のたいらな歩き。周辺の山ではやっぱ燧ケ岳がダントツです。
もう1個ややこしい橋があります。
橋脚に幅があるので比較的楽に渡れます。下の大堀橋。
川の流れが出ているところの木道が注意でした。雪が解けていて、それはなだらかにということはなくいきなりという感じ。ピッケルを持っていて良かった、ステップを切ることが出来たからでした。ストックでは出来ません。
乗ってはいけない雪の塊。
山の鼻の公衆トイレ。僕は見てないけどお客さまに聞いたビックリの話し。いろんな人が来る尾瀬なのでアイゼンを履いたままトイレに入る、果てはスノーシューを履いたままトイレに入る人がいたということでした、いやはやなんともです。
帰りは下山という名の200mの登り返し。地味に疲れる鳩待峠までの登山道。
鳩待峠にやっと着いた!
尾瀬のガイド、片柳圭介くんにばったり。まだ若いし能力の高い有望なガイドさんです。
鳩待峠、この通りバスタクシー利用で片品村戸倉に下る場合、午後4:30が最終なので時間制限があります。要注意です。だから焦っていた山行でした。あんまりのんびりしていると下山出来なくなるわけです。
駐車代が2500円/1日の鳩待峠の駐車場。ここに車を停めて登山というのも駐車代と同じくらいハードルが高いと思います。雪のきれいな尾瀬の山は素晴らしかったです!
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