2019年7月12日金曜日

白馬大雪渓

日本三大雪渓というと、針ノ木雪渓、剱沢雪渓、そして白馬の大雪渓というものです。白馬岳に登るルートの大雪渓は北股入という松川の支流です。松川は姫川に合流し北上して糸魚川市で日本海に注ぎます。
登山口の猿倉は草刈りも済んで登山者を迎える準備万端。路線バス運行前でタクシーで猿倉に入りました。


しばらく歩く林道からは白馬の稜線。左の雲の中に白馬岳、右が小蓮華岳。


タニウツギがたくさん咲いていた林道わき。


ミドリニリンソウ。見つけると幸せになれると言われているそうです。


白馬尻の小屋は小屋開け準備中でした。この山行は7月第一週で先週の山行です。


山の花々がどんどん咲きはじめとてもきれいでした。キヌガサソウ


エンレイソウ


サンカヨウ


シラネアオイ


白馬尻の小屋からしばらく夏道を登ったので、大雪渓の残雪の量、今年は少ないくらいに感じました。加えて左岸、白馬主稜側からの土砂の押出が二つの沢から大量に大雪渓の上にたまってました。こんな大きな岩に一撃されたらひとたまりもないでしょう。


左岸からの土砂の堆積を通過するところが傾斜のキツイ大雪渓です。そこを過ぎると、とても気持ちい雪渓歩きですが、両岸からの落石に注意しなければならない所でもあります。


こんなのにも注意して下さい。夏山シーズンならベンガラの赤がルートの目印になります。


大雪渓、標高を上げるにつれ少しづつ右に曲がっていきます。その屈曲点が葱平(ねぶかっぷら)、この日は雪渓が上部に繋がっていたのでそのまま行きましたが、通常は葱平で夏道が現れるので一旦アイゼンを外して夏道を行きます。その先にもう一度登場するのが小雪渓で、そこは大雪渓より傾斜があるので慎重に行動します。写真はシュルンドといわれる雪渓と岩の間に現れる空間です。危ないシュルンド。


小雪渓から大雪渓を見下ろしました。


注意が必要な小雪渓ですが、たいがいステップが切ってあります。


小雪渓から見た白馬三山のひとつ、杓子岳です。このピークの北側の崩壊が激しく、大雪渓の落石の主役です。


かなり前に整備された登山道なので神経を使って登っていきます。というのもこのあたりの高山植物がすごいので踏みつけないようにという事です。


白馬岳山頂。


白馬山荘もまだまだ静かなままでした。日本の山小屋を代表する白馬山荘です。


ツクモグサ


タカネヤハズハハコ


オヤマノエンドウ


はっきりした構造土が見られる稜線でした。周氷河地形の代表です。


ハクサンイチゲ


ウルップソウ


ハクサンチドリ


シナノキンバイ


クロユリ


ミヤマアズマギク


シロウマナズナかな?と思ったのですが、クモマナズナの様です。


白馬三山の白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳を縦走してこの分岐までやって来ました。左に下ると白馬鑓温泉で、真っすぐ進むと不帰キレットに向かいます。鑓温泉,今年は8月にオープンの様です。不帰キレットに向かいました。


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