2020年8月16日日曜日

しらびそ小屋幕営

コロナ前にはテント泊なんて全く考えていなかった方たちの山行のお手伝いでした。静岡山岳自然ガイド協会の仲間、倉品加奈子さんがプランを考えてます。特定の山に登るというよりトレーニングという意味合いもあって、毎回少しづつ負荷を増やしていくという感じです。北八のみどり池登山口は駐車スペース満車でした。


元トロッコ道まで上がって来れば小屋はすぐそこです。


しらびそ小屋


しらびそ小屋のコロナ対策。どこに行っても消毒とマスクは必要です。

 
新型コロナ感染症予防を考えた1人用のテントは、ヘリテイジのクロスオーバードームG2。入り口の幅は75cmと狭いのですが奥行きは200cmなので、ザックなどの荷物は奥に置けます。今まで狭くてちょっと…という感想はありません。自分で寝てみても違和感はありません。テント本体とポールで540gという重量です。


ただ注意しなければならないこともあります。一番問題になるのは生地の薄さです。10dnデニールナイロンだということです。作っているヘリテイジのHPにかかれていること
「軽量、コンパクト化を最優先させたドーム型ツェルトなので最低限の強度、プロテクションしか有していません。極端な軽量化のリスクを十分にご理解ください。」


このドーム型ツエルトといわれるテントのメリットは、個室を確保出来ることと軽いことです。それだけなのですが山では大きな要素です。そこで最低限の強度しかない弱さを補う目的でタープとグランドシートを工夫して使っています。このテントを使う場合工夫は絶対必要で、そのまま普通のテントの様にはおそらく使えないでしょう。説明してみます。
写真はモンベルの長方形のタープで、20dnナイロン280×340cm440gで商品名は「L.W.タープ ワイド」。持ち運びは本体だけで、別に2.4㎜の2mと4mのガイライン(細引き)に自在をセットしておいて、その場所の広さや立木が使えるかどうかを判断しながら張ります。タープの端の結びはボーラインノットの最後を引き解けむすびにする!って決めてます。


こちらのタープはアライテントのツエルト用フライ30dnナイロン、200×220cm250g、ちなみに購入時は350gでしたが、取り付けてあったガイラインを外し、2.4㎜の細引き30cmをフィッシャーマンノットで付けてあります。元々のガイラインを外しただけで100gも軽くなったということはいかに無駄なガイラインが付いていたかということです。


クロスオーバードーム2Gは底も10dnの薄いものなのでそのまま地面というわけにも行きません。テントの底のサイズが75×200cm、モンベル「グラウンドシート ドーム1型」40dnナイロン、82×202cm、150G(加工後)。片方に20cm細引きフィッシャーマンノットで輪っか、もう片方に30cmのゴムで輪っかで四隅をペグダウンするとぴったりフィットするように加工しました。テント、タープ、グランドシートで快適に過ごすことが出来るわけです。


翌朝、この日の課題はフル装備を背負って歩くということでした。こんなに大勢なのにスムーズに片づけてパッキングとなったのは素晴らしかった!


数日前まで増水して水没していたというみどり池横の登山道。


気候変動で雨の量と降り方が変わってしまった後の登山道。ほとんどの八ヶ岳の登山道が、一度は川になってしまって河原歩きのようになっています。


地図読みでこれからどう展開していくかを理解して進むのは基本です。


色付きのギンリョウソウだから、キンリョウソウなんて言ってましたが、調べたらシャクジョウソウという名前でした。錫杖草です。錫杖は修験者が持つ杖なんで厳かな名前でした。


中山峠直下はかなりの急登です。


中山峠に出たら強風と湿ったガス。


樹林帯で良かったと思えました。風です。


展望を期待していた中山展望台。想いは叶いませんでした。


後ろから前からたくさんの登山者でにぎわっていた主稜線。すれ違いも大変です。今までとは違うちょっとの緊張感があります。


高見石から見下ろす白駒池


丸山の三角点標石


風倒木がすごかった丸山の下り。名前は丸山なんだけど、登山道が岩でゴツゴツしていて歩きにくいです。


たくさん咲いていたコイチヨウラン。


コロナですからこんなものも落ちてます。


麦草峠のお花畑。お疲れさまでした。


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