2023年5月14日日曜日

佐渡ヶ島

今月2度めの佐渡でした。なんと5月11日から13日、G7財務省・中央銀行総裁会議と日程がドンピシャだったのです。佐渡汽船の乗り場は新潟港万代島先端にあります。G7会場の朱鷺メッセが手前にあり、ひょっとしたら検問なんかが何度もあるかもと、余裕を持った時間を心掛けましたが何もなくて肩透かしでした。

ジェットフォイルで島に渡ります。主な目的の大佐渡縦走、大佐渡縦走のドンデン山から金北山まで快晴の空にしっかり見えていました。

両津港に降り立ち、あまりにいい天気なのでこれから登るルートを説明。

今回はアオネバ登山口までドンデンライナーを使いました。4月22日~5月31日まで運行される完全予約制のバスです。佐渡縦貫線、通称ドンデン線をドンデン山荘まで1日2便運航されるバスで登山口まで移動です。途中下車です。


梅津川上流の登山道は花の道。1週間前にわからなかった花も調べました。これはスズムシソウというランの仲間。花の様子がスズムシの羽に似ているということらしいです。


渓流沿いに咲いていたコケイラン、別名ササエビネです。


先週はつぼみだったユキザサも開花。


渓谷沿いだけではなく、よく見たら稜線にもたくさん咲いていたヤマトグサ。牧野富太郎が初めて新種の命名をした花です。


1泊目はドンデン山荘にお世話になりました。


翌朝の大佐渡縦走でオオイワカガミのシロバナ


相変わらず稜線のカタクリロード


この景色は一見の価値があると思います。


前回の佐渡の記事、大佐渡縦走で書いた篆書体(てんしょたい)の御料局三角点は真砂の峰にもありました。


1週間でちょっと背の低くなった難所


シラネアオイのシロバナにも会いました。


前回の大佐渡縦走下山後、たまたま田んぼで見かけたトキでした。2泊目の加茂湖に近い宿の朝、朝食前にトキに会おうと散歩しました。前日、タクシーのドライバーさんや宿の人に聞いたトキ情報を基に歩いていると「トキの散歩道」なんて標識が。すると休耕田に舞い降りた1羽のトキが登場しました。よくよく観察していると、数百メートル離れた杉の林に複数の巣があるようで(コロニー)、巣を行き来するトキを数羽見られました。ちなみに北一輝は226事件の首謀者だったそうです。


殆どの水田に水が張られていて、田植えが忙しそうでした。


空を飛ぶトキを撮ってみましたが、こんなもんです。バックは金北山


佐渡金山にも行きました。
佐渡金山のシンボル、道遊の割戸(どうゆうのわれと)です。中央が割れています。地表に出ていた金銀鉱脈だけ掘り下げて残ったツインピーク。道遊の割戸は巨大な露天掘りの跡です。


離れて見ると割れている道遊の割戸の付け根。明治になってダイナマイトが使われての巨大な穴は大迫力でした。


日本を代表する観光地の佐渡金山、現在、金山をはじめとする観光施設が展開しているのでわかりにくいところもありますが僕なりに整理すると、かつて佐渡の中心地だった相川の地形から考えるとわかりやすいです。佐渡相川濁川の上流にあった金山-下流に江戸幕府の奉行所-鉱山運営をするために造られた周辺の市街地の整備(徳川家康の家臣、甲斐武田に仕えていた大久保長安おおくぼながやすが佐渡金山の初代のお奉行様)ということで昔の面影が残る相川の京町でお昼でした。


トキのクッキーがかわいいサービスのプチデザート。相川京町亭での昼食でした。素敵なお店でした。


佐渡の最後はトキのテラス。
日本のトキは2003年に絶滅しました。その後、中国から提供を受けた親鳥(トキは渡り鳥とされています)から繁殖と放鳥を繰り返し、現在推定約569羽のトキが佐渡にいるとされています。その放鳥の最前線のゲージの近くに野生復帰ステーションがあります。


放鳥を待つトキは巨大なケージの中で自然に生活していてその数14羽。トキにストレスを与えない距離感で観察できます。


放鳥というと持ち運びが出来るケージを山に運んで、ほら出ろ!みたいなイメージですが、それはハードリリースと言われて、今は巨大なケージで環境に慣らしてから屋根を取り払ってお好きにどうぞというソフトリリースが実践されているということでした。今年は5月30日(火)午前6時に行われるそうです。


観察棟も遠いので確認は厳しいのですが、観察棟にはカメラが設置されていて巨大ケージのトキをズームで見ることが出来ました。


休むことなく動き回るトキをズームアップ。 


佐渡でレンタカーを運転していて気になったステッカー。トキ保護のための活動で、環境省の【トキのみかた(見方)」の認知度を高め、より多くの方に「トキのみかた(味方)」になっていただくことを期待するものです。】ということだそうです。

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