2023年5月31日水曜日

富士山まぼろしの滝

富士山須走口のまぼろしの滝に行きました。ほぼ観光地なわけですが、なんとか火山としての富士山のダイナミックな景色に触れていただきたいという山行でした。写真は須走口五合目です。

この看板が外されるのは7月10日です。


小富士は100個以上あると言われる富士山の側火山のひとつ。まぼろしの滝上部の融雪が進むことを期待しながら寄り道しました。

シラビソとカラマツの樹林を抜けると大展望が広がります。


国土交通省富士川砂防事務所の資料によれば、御中道(2300m~2700mくらいのアラウンド富士山)が通っている標高で27本の沢があり、それぞれ名前が付けられています。確定したものではなく時代によって表現が多少違いますが、まぼろしの滝がある沢は成就ヶ沢で、別名"不浄流し"だそうです。

マグマの飛沫が固まった火山噴出物のスコリアに覆われている富士山は、雨や雪解け水は全て地中に浸み込んでしまいます。地中に浸み込んだ水は時間をかけて忍野八海や柿田川湧水に湧き出るわけです。ここは噴出したマグマが溶岩流として流れ下って固まったものなので水が流れるそうです。窪みの水たまりが流れの痕跡で、この日は条件が整わず正しくまぼろしだったまぼろしの滝でした。

地元の方が去年の水が流れる動画を見せてくれました。この日は気温は高かったものの、午前中曇りがちだったので条件がイマイチだということでした。午後には晴れたので残念でした。

観光地巡りではなく登山にするために御殿場口五合目に下りました。正面の小さなとんがりは2051m標高点です。

この荒涼とした景色も富士山の魅力だと思います。みどりの部分は東富士演習場。前日「富士総合火力演習」という年に一度の大規模な実弾演習が行われたということでした。お昼過ぎに驚いた大きな爆発音は、昨日の不発弾を集めて処理した音だそうです。

グランドワゴニアと呼ばれる放置されたステーションワゴン。Googleマップにものっています。アメリカのJee社のグランドワゴニアという車種の車。

二ツ塚を見ながらどんどん下りました。

健気に咲くフジノハタザオ

御殿場の登山ルートに合流

大石茶屋は半分砂に埋まっているようでした。

このバリアも外されるのは7月10日でしょう。静岡県の山開きは7月10日です。ちなみに山梨側は7月1日です。なぜ違うのかはわかりません。

御殿場口五合目の鳥居

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