2022年1月31日月曜日

冬の千葉

山登りのトレーニングは山に行くのが一番です。特別なことをするより毎週山に行くこと、登る頻度を上げるのが最も大事です。雪の冬山にはいかないという皆さんと、雪がない山に登りましょ!ということで出掛けた冬の千葉の山でした。待ち合わせは新幹線新横浜駅。


千葉へはアクアラインを使って。もちろんこの特別な高速道路の人工島、海ほたるで一息でした。すばらしい天気で東京湾の奥にスカイツリーはもちろん、はるか筑波山まで見渡せました。


標高こそ低い千葉の山々ですが、個性的な山がたくさんあります。中でも有名な鋸山は大好きな山です。人の営みが鋸にしてしまった鋸山。房州石、金谷石と呼ばれる石材を切り出した山と人の歴史です。登山口の内房線浜金谷駅の街並み民家の金谷石の塀。


わかりにくいですが、最近リユーアルされた案内にはQRコードが張られていて、スマホで開くと正確な情報が得られます。道案内というより地域解説です。


なぜか鋸山はご縁があって、2018年毎日新聞の記事。新聞記者さんをガイドした時の様子の新聞記事です。


鋸山の登山道は車力道と呼ばれ、切り出した石材を麓に下ろしていた仕事道です。


切り出した金谷石を下すための石畳。これも山仕事の道です。全国の多くの登山道と同じように人の営みで残された山仕事の道だった登山道。


ベースが砂の凝灰岩の山です。一皮むけば脆弱な地盤、雨の降り方が激しくなった最近こんな景色が広がっていたのは悲しい現実です。


車力道の途中の広場に残されていた房州石、金谷石。一本が約80kgです。


稜線に出る直下の階段はとても急で、ありがたい手すりをしっかり掴んで登ります。


東京湾を望む展望台。

 
一等三角点のある鋸山山頂をピストンした後は、回廊のような石切り場跡を進みます。

多く見られたカンアオイ。この時期この花を探しながら歩く里山です。


ラピュタの壁と名付けられた石切り場の展望台。

下った関東ふれあいの道も石材を下した仕事道の跡。

ちょうど水仙まつり開催中の鋸南町です。夕食までの時間で歩いてみました。内房線安房勝山駅に飾られていたスイセン。


見返り峠を越えて江月水仙ロードを下りました。ここの水仙は江戸時代から東京湾を船で江戸に運ばれていて、正月の花として江戸の町家や武家屋敷で人気だったそうです。


泊まった民宿の夕食。ご主人が前日釣ったクロダイのお刺身はコリコリでさすが!って感じでした。

  
翌朝の保田の海岸からは富士山も見事に見えました。


翌日は房州のマッターホルンと言われる伊予ヶ岳へ。登山口の天神社の紅梅。


意外に長い悪場のロープ。足場はしっかりしているのでそんなに恐れるほどではありません。


伊予ヶ岳南峰からの展望。正面に富山(とみさん)の双耳峰と右奥に富士山、左奥の山は大島の三原山です。


富山で見かけた桜は、この地域の頼朝桜かも知れないと思いました。


冬イチゴの実は割と小さめ。


帰りに見上げた房州のマッターホルンと言われる伊予ヶ岳…


アジフライも名物みたいです。


冬の千葉の山の最後は東京湾フェリーです。これだけ東京湾を見ながら山を登ったので最後はその東京湾に繰り出そうってわけです。房総の浜金谷から三浦半島の久里浜への約40分の船の旅。山に登りに来たのに最後は船ってのも面白い。


浜金谷の港を発ったフェリーの正面に鋸山。


だんだん小さくなっていく鋸山。東京湾を進むにつれ鋸山の右に富山も顔を出しました。


三浦半島久里浜の港。新横浜駅までドライブして冬の千葉の山行が終わりました。


2021年12月31日金曜日

屋久島

2021年大晦日、以前は山行が終わったたびに結構書いていたブログ記事でしたが、今年は特に山行のパターンが特別感がなくなり書くことが出来なくなりました。パターンというのは求められる内容です。ご一緒する方は都度異なるわけですが、僕サイドでは内容は同じなので、特にブログ記事にするというモチベーションにはなりませんでした。そんな中でも僕にとっても新鮮だった山行を2021年の最後に書きます。初めての屋久島でした。

早朝の甲府盆地から羽田空港~鹿児島空港~屋久島空港~タクシーと乗り継ぎ、11時間後に到着したメインの登山口、淀川登山口(よどごう)。


1日目の宿泊は淀川避難小屋。屋久島はそれなりにでっかいので短時間でスポット巡りなんてことはできません。世界遺産の山だから好き勝手に寝泊まりというわけにも行きません。営業小屋もないから難しい側面です。


小屋に到着したら現れたヤクシマザル。


水が豊富であちらこちらで水の流れがある屋久島でした。


 翌朝、まだ暗いうちに行動を始めヘッドランプを消すくらいの時間にヤクシカが登場。



高盤岳のトーフ岩を遠望。


花之江河。南の島の高層湿原。


世界遺産以前から人々が訪れていた証拠の石祠。



快晴の屋久島。3泊4日の山行中ほぼ天気は良く雨具を出すことはありませんでした。8月の下旬でした。



栗生岳の大岩と宮之浦岳。


永田岳。屋久島の亜高山帯のピークは複数あって、黒味岳、安房岳、翁岳、宮之浦岳、永田岳などですが、ヤクシマダケという笹でしょうか、その密生がありどのピークが登頂可能かどうかはわかりませんが、永田岳と宮之浦岳はスタンダードです。


宮之浦岳の三角点。残念ながらガスってしまいました。


イッスンキンカ、本州のアキノキリンソウです。ほとんどの花が屋久島では矮小化されていました。みんなサイズがビックリするくらい小さいんです。


モウセンゴケ。


ヤクシマコオトギリ。本州のオトギリソウですね。


ヤクシマリンドウ。亜高山帯の岩場を注意深く見ていて出合えました。絶対会いたかったのでテンション上がりました!


2日目は新高塚小屋に泊まりました。どこにどのタイミングで泊まるということが難しい屋久島です。幸い僕らは2泊とも問題なく避難小屋に泊まれましたが、だれがどこをどうやって来てそこに泊まるということは把握されていないため、出たとこ勝負なんで小屋のキャパオーバーとなると泊まれないので、屋久島のガイドさんは始めからテント泊の様でした。テントを張る場所も決まっているので自由はありません。


縄文杉。時間にもよるのでしょうが写真に収めるのが難しかった縄文杉でした。


ウィルソン株のハート。


トロッコ道の始まり。


辻峠。トロッコ道の小杉谷から辻峠の峠越で白谷川に入る感じです。


このコケコケワールドが人気みたいです。


白谷雲水峡です。


3泊目のホテルの夕食のトビウオのから揚げ。


種子島南端からの日の出。最後の日はフライトまでの間に観光。


千尋滝。源流は初日の淀川登山口ってのもちょっとビックリです。


モッチョム岳(本富岳)。


中間集落の巨大なガジュマル。


大川の滝。


観光で成り立っている屋久島、コロナ過で島に来る人が10分の1になってしまったというタクシー運転手の話しでした。今年の8月、航空便も簡単ではなく帰りは福岡で乗り換えで羽田に帰ることになりました。上空からの海の中道。


8月だったので黒い富士山でした。

2021年12月3日金曜日

茅ヶ岳読図

茅ヶ岳登山口駐車場です。今週プライベートで地図読みというオーダーをいただきました。地形図を山行の度に見るという習慣があれば理解度は増すと思います。地図読み講習に参加してるだけではだめで、山行のたびに地形図を見て歩かなきゃダメなんです。


すっかり落葉して見晴らしがよくなり地図読みにはばっちりなシュチュエ―ションになりました。

女岩ルート、最も登られている茅ヶ岳のルートです。何度も登っているルートですが、それでもいろんな発見があるって思った今回でした。登山道に登場した消炭。


たくさんの炭焼窯跡。女岩手前にはたくさんあります。


落葉して見晴らしがよくなった登山道でした。女岩まで10分くらいの右に見えたひしゃく。


何だろうって確かめてみたら水が流れていました。沢でも水が流れていることがない茅ヶ岳なんでびっくりしました。写真でもわかるように自然の流れではなく、完全に人工的な水場です。



その水場の上の登山道で見えたパイプ。


女岩の先で確認できた対岸のパイプ。勝手な想像ですが炭焼きの作業をしていた人たちが確保したかった水。女岩からパイプで引っ張った水場なのかなってことです。僕の想像です。

 韮崎のうさぎやの店頭にもイチゴ大福が登場して冬だって思えるようになりました。

女岩の一般登山道でも地形の変化が確認できます。女岩の上のわかりずらい尾根の写真です。


そのわかりずらい尾根の地形図の尾根と沢の関係。

金峰山を望む茅ヶ岳山頂。

 下山は大明神岳経由。1550mのピークには山の神の石祠。南東に延びる尾根と南への尾根との分岐のピーク。


わかりやすい尾根を下って林道に出ました。


山行中目立っていたヤブムラサキの紫。


茅ヶ岳登山口の県道はすごく面白くて沢地形と尾根のつながりとコルの関係が一か所で確認できるんです。赤は尾根、青は沢地形。こんなことがわかると地形の変化を楽しめます。