釜無山 わかったようでよくわからないエリアの山です。○○名山でもないし、標高が高いわけでもないし・・・でも山梨の人なら、釜無川(富士川の支流)という名前に馴染みがあるでしょうから、釜無の釜無山か・・・となるんじゃないでしょうか?ムリか?
甲斐駒から西に進んで鋸岳があります。その尾根をさらに進むと横岳峠、普通は横岳峠から釜無川の源流に下ってしまいます。それを尾根通しに進むと、横岳、白岩岳、釜無山となります。釜無山の先には有名な入笠山です。普通は入笠山方面から登るようです。登山道が整備されています。今回は釜無川のゲートの先の洞ヶ沢という沢の南の尾根から取り付きました。地形図の赤線がルートです。
国道20号線から釜無川方面に入ったところから見た釜無山。釜無川は韮崎から国道20号線の横をずっと流れています。長野県に入り蔦木宿を過ぎると大きく方向を変えて南に向かいます。釜無川が長野県と山梨県の県境です。釜無山は長野県の山ということになります。
国道から5㎞くらい入ったところのゲート。鋸岳は人気です。釜無川の源流から入る場合、このゲートから歩きます。林道区間約9㎞。このゲートは多くの人が苦々しく思っているんじゃないでしょうか。
尾根の始まりはたいがい急傾斜の斜面です。山が大きいと尾根に出るまでが大変だったりしますが、この尾根は苦労することなくすんなり尾根に出ることが出来ました。甲斐駒から入笠山に至る長い尾根の枝尾根ということになります。 尾根に出ると俄然登りやすくなります。
森がなんとなく明るくなったなと思ったら胡桃の樹ばかりになりました。とたんに獣が濃い感じ・・・
新しめの爪あと。やっぱり怖いので笛を鳴らしました。
かさの開いたタマゴタケ。綺麗でした。
興味がある方は是非地形図をご覧ください。2万5千図の「信濃富士見」です。洞ヶ沢の南の尾根の真ん中くらいに、1549.5mの三角点があります。調べると点名「唐沢」名前の由来はわかりません。とってもユニークな場所にある三角点です。尾根からちょっと突き出たところにあることが地形図からわかります。等高線が丸い感じのところだし、等高線が閉じているわけでもないので目立つピークでもありません。尾根からちょっと外れて三角点探しをしてみました。植林されたものでしょうか?モミの木の森になりました。結構迫力ある感じ。
で、三角点名唐沢の標石。
一帯は石灰岩質の岩のようです。釜無川沿いには採掘場もいくつかありますし、こんな石が転がっているのも納得です。
尾根伝いに素直に登って行ったら岩のセクション。 簡単に降りれましたが、地形図には載っていませんでした。一瞬あせってしまった…
主稜線に出ましたが、 見事な笹原で、まるで笹の大海原って感じにあ然としました。なんとはなしにマーキングがちょっとだけありはしましたが、登山道とは言わないまでもトレースぐらいはあるかと思ってここまで登ってきたのですが・・・ありません。ここにあるのはケモノ道だけです。すっごく深い所もあって、笹の中顔までの深さのところもありました。おまけに笹が濡れていてびっしょりになりました。この青空はなんなんだ!って感じでした。
釜無川の林道沿いから登ってきましたが、変化に富んだいいルートです。ただ、主稜線に出てからの笹っ原は要注意です。読図力がないととんでもないことになります。自己完結できない人は取り付けません。
ここでひと区切りです。続きは次回です。
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