2016年5月14日土曜日

鍋倉山

写真は去年の奥裾花自然園のブナ林です。「長野市鬼無里村 にある奥裾花自然園は、雪解けの時期、7ヘクタールの広大な湿原に81万本の水芭蕉が咲き、日本一とも言われる規模を誇っています。残雪のブナ林も素敵です。」残雪のブナ林とミズバショウに会いに行くはずでした・・・ところがそれは叶いませんでした。


裾花川沿いの林道が落石のため通行止め。入れないんじゃあ仕方ありません。転戦です。
どうもミズバショウには遅いようなので、ブナの新緑を楽しもうと信越トレール鍋倉山に行ってみました。樹齢400年ともいわれるブナの巨木「森太郎」で有名な山です。


県道95号線 上越飯山線。長野県飯山市と新潟県上越市を結ぶ道です。「鍋倉山の家」に寄って情報収集。鍋倉山のブナ林もほとんど雪がなく、さすがに雪国のやぶ漕ぎをする気にはならないので(ネマガリタケのやぶ漕ぎは凄まじい!)40分くらい林道を歩いて稜線へ。


寒冷前線を伴う低気圧の通過で雨模様だった前日。山梨を出るときは朝日に山々が輝いていたのに、飯山ではなかなか雲が取れず、着いたときは小雨が降っていました。これも太平洋側の気候と、日本海側のそれとの違いかな?なんて思っていたら急速に広がった青空。見えている山が鍋倉山です。なだらかな感じに見えますが、沢筋は、深くえぐれています。下流に行けば行くほどそれは顕著で、大量の降雪量と関係があるんじゃないかと思いました。


茶屋池。大切な農業用水。


登山道に入って残雪が現れました。


ふかふかのブナの森。


大量のブナの実。殻斗(かくと)と呼ばれる、どんぐりの帽子やクリのイガと同じものです。ブナの三角の種はこの中に入っています。


実生のブナの双葉。アサガオの発芽の様な双葉でした。たくさん生えていました。初めて見ました。さすがブナで有名な森です!


黒倉山山頂


鍋倉山山頂1288.8mの二等三角点。


くぼみや吹き溜まり、北斜面なんかに雪が残ります。残った雪もいずれ融けます。融けた斜面は順次春がやってきます。オオカメノキ(大亀の木、ちりめん状の葉っぱが亀の甲羅に似ているから。ムシカリともいう)の成長を段階的に見ることが出来ました。まずは冬芽に近い状態。ウサギとか妖精とか言われる人気の冬芽です。


開いてきました。


花のつぼみも登場。


開花直前。


花が咲きました!歩きながら少しずつ進む春の様子が観察できます。


残雪とブナの新緑と青空。


山梨ではお目にかかれない、オオイワカガミの花もあとちょっとです。


タムシバ


ハウチワカエデの赤い花。


下山したら広がった5月の青空。








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